終了間際のOGで川崎Fが暫定首位をキープ!代表選出の磐田MF小林は4戦連発ならず
ゲキサカ / 2016年5月29日 20時58分
[5.29 J1第1ステージ第14節 川崎F1-0磐田 等々力]
暫定首位に立つ川崎フロンターレはホームでジュビロ磐田と対戦し、試合終了間際のオウンゴールで1-0で競り勝った。2試合ぶりの白星で勝ち点を31に伸ばした川崎Fは暫定2位鹿島と勝ち点1差の暫定首位をキープ。2試合消化試合の少ない浦和はこの日引き分けたため、勝ち点差は暫定ながら「4」に広がった。
川崎Fは前節の新潟戦(0-0)と同じ先発メンバーで臨んだ。磐田は前節・甲府戦(3-1)から先発2人を変更。DF藤田義明が右サイドバックで4試合ぶりに先発したほか、負傷離脱していたFWジェイも4月10日の新潟戦(2-1)以来、8試合ぶりの先発復帰を果たした。3戦連発中で日本代表にも初選出された注目のMF小林祐希はトップ下で先発した。[スタメン&布陣はコチラ]
川崎Fは前半7分、MFエドゥアルド・ネットのスルーパスにFW大久保嘉人が反応。PA内に走り込み、左足でシュートを打ったが、GK八田直樹に阻まれた。直後にもこぼれ球をミドルシュートで狙った大久保だが、クロスバーの上へ。すると、その後はなかなかチャンスらしいチャンスをつくれず、試合は膠着状態に入った。
MF中村憲剛がトップ下に入る4-2-3-1でスタートした川崎Fだが、前半途中からFW小林悠と大久保が2トップを組む4-4-2に変化。その流れで前半38分には早くも選手交代を行い、MF森谷賢太郎に代えて25日のナビスコ杯・仙台戦(2-1)で移籍後公式戦初ゴールを含む2得点を挙げたFW大塚翔平を投入した。大塚はこれが移籍後リーグ戦初出場。大久保と2トップを組み、小林が右サイドハーフにポジションを移した。
前半43分には中村の左FKにDF谷口彰悟が頭で合わせるが、惜しくもクロスバーを直撃。前半をスコアレスで折り返すと、後半も両チームともになかなかゴールを奪えない。前半30分のFKのチャンスには木村博之主審が笛を吹く前にリスタートを切った小林祐にイエローカードが出る場面もあった磐田。後半11分にはその小林祐が左足でブレ球気味のミドルシュートを放つが、GKチョン・ソンリョンがきっちり弾き返した。
川崎Fは後半14分、CKの流れから中村の右クロスに谷口がヘディングで合わせるが、ゴール右へ。同17分には中村の左CKがファーサイドに流れ、角度のない位置から大久保が右足を振り抜いたが、惜しくも枠を捉え切れなかった。対する磐田は後半16分にジェイを下げ、FW齊藤和樹を投入。劣勢の展開の中、カウンターから少ない好機でゴールを狙った。
一方的に押し込みながら1点が遠い川崎F。後半30分、中村とのワンツーで右サイドを駆け上がった小林悠がゴール前に折り返し、大久保が滑り込みながら飛び込んだが、わずかに届かず。同39分にはMF登里享平に代えてMF中野嘉大を投入。磐田も同じタイミングで小林祐がベンチに下がり、MF松井大輔がピッチに入った。
そして迎えた後半43分、川崎Fは大久保のワンタッチパスから右サイドをオーバーラップしてきたDFエウシーニョがゴール前に折り返すと、自陣ゴールに向かって小林悠への対応を強いられた磐田DF小川大貴がクリアし切れず、痛恨のオウンゴール。粘り強く耐えていた磐田だったが、最後の最後で失点し、0-1で2試合ぶりの黒星を喫した。
(取材・文 西山紘平)
●[J1]第1ステージ第14節 スコア速報
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