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流通経済大のゴールマウスを守る、発展途上のルーキーGKオビ・パウエル・オビンナ

ゲキサカ / 2016年6月2日 14時3分

 実際に流通経済大の中野雄二監督は「オビはやられたというシーンを1試合に2本は止めている。きょうも前後半と3本ずつくらいはスーパーセーブしているから、あの失点は責められない。3本くらい入ってもおかしくなかったのを、防いでいるんだから」と庇った。

「アカデミー(JFAアカデミー福島)のスタッフから言われていたのは、今日の最後のような集中力のないような考えられないミスをする時があるという評価だった。あれがなければスーパーということ。まだまだ伸びしろがある。GKだからミスが目立ちますけど、オビのしているファインセーブでの貢献度はすごい。今日試合に出ていた11人のなかでも、一番か二番にチームに貢献していますよ」

 GKはミスが得点に直結するポジションだ。緊張感高まる終盤の時間帯で、いかに冷静でいられるか。課題に直面したルーキーGKは「学ぶことの多い試合でした」と悔しそうに語る。大学1年目から激しいチーム内競争を経て、トップチームのゴールマウスを守る経験は誰にでも出来るものではない、貴重な経験を積み、ここから一回りも二回りも大きく成長していく。

 1997年生まれのオビは、2020年の東京五輪世代。もちろん五輪への出場は目標としているところ。「今のままではだいぶ厳しいので。これから少しでも多くのことを経験していって、今選ばれている代表GK2人を越せるように頑張るしかないです」と誓った。

 今季の大学リーグは、稀に見る1年生GKが豊作な年となっている。流通経済大の他にも、慶應義塾大ではGK上田朝都(1年=横浜FMユース)が開幕戦から先発しており、桐蔭横浜大ではGK児玉潤(1年=東京Vユース)が1試合に先発。その他にも全国高校選手権制覇のGK脇野敦至(1年=東福岡高)が国士舘大にいる。

 同学年GKについて「そんなに気にしてないです」と話したオビだったが一呼吸置くと「でも同じ世代として、他のGKよりいい順位にいないといけないし、失点も少なくないといけない。そういう面では意識しています」とライバル意識を口にした。

 名門・流通経済大で正守護神としてゴールマウスに立ち、酸いも甘いも経験しながら成長している。2020年に待ち構える大舞台を目指し、まずは流通経済大で結果を残していく。

(取材・文 片岡涼)

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