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[総体]延長終了間際に笠原が劇的V弾!昨夏全国16強・草津東に走り勝った比叡山が初V王手!:滋賀

ゲキサカ / 2016年6月3日 7時20分

 草津東は左サイドのスペースを活用してボールを動かすと、澤がドリブルで再三仕掛けてシュートも放ってきたが、比叡山は指揮官が賞賛する走力の持ち主である新田が体を寄せるなど自由に攻めさせない。それでも草津東は辻中の右足ミドルや左CKからCB松野康大(3年)が叩きつけたヘディングシュートなどでゴールをこじ開けようとしたが、リードを奪えなかった。逆に比叡山は交代出場の笠原の抜け出しやMF高間翔介(3年)のラストパスに並松が飛び込むなどチャンスをつくり出す。そして迎えた延長後半10分、比叡山は交代出場MF松崎佑哉(3年)が左中間のスペースへ飛び出してGKとの1対1から左足シュート。草津東はGK谷口大輝(2年)が好反応でストップしたが、こぼれ球に走りこんだ笠原がゴールへ押し込んで劇的な決勝点を奪った。

 殊勲の背番号18中心に大興奮の比叡山イレブン。笠原は決勝ゴールについて「信じられなかったし、決めることができて良かった。みんな良く走っていた。自分は途中交代で入ったので、最後まで走ろうと思っていた。いいところにこぼれたのでシュートを打つだけでした」。こぼれることも想定してゴール前まで走り切った“比叡山らしい”ゴールによって、比叡山が全国初出場へ前進した。

 主将の川崎は「トレーニングもほとんど走ってきた。ボールのトレーニングよりも走るトレーニングの方が多いくらい。結構きついですけど、みんなで勝つためには走らないといけないと、やっている。そこは僕達の武器なんで走り負けないで、勝てて良かったです」と笑顔。チームは勢いを弱めることなく、決勝でも走り続ける意気込みだ。川崎は「(準決勝を突破した)嬉しさもあるけれど、このまま優勝したい。疲労もあると思うけれど、比叡山らしく走って勝ちたい」と宣言した。

[写真]延長後半10分、比叡山は笠原が決勝ゴール

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

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