[MOM1787]比叡山DF新田陸(3年)_小4から連日走り続けて身につけた走力、「Cチームの一番下の方」から這い上がったSB
ゲキサカ / 2016年6月3日 8時9分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.2 総体滋賀県予選準決勝 比叡山高 1-0(延長)草津東高 布引グリーンスタジアム]
比叡山高の林孝紀監督は「上下動を何度も繰り返せるスタミナがある」と右SB新田陸(3年)の走力を賞賛する。C大阪と提携して行っているフィジカル測定のYo-Yoテストやスプリントの最大スピードの測定値が「Jトップレベルと変わらない」というSBが、粘り強い守備によってこの日対峙した草津東高のキーマンに決定的な仕事をさせず、走り勝つチームの原動力となった。
草津東の左サイドは注目MF澤嵩明(3年)。相手チームは比叡山の守りを右に寄せてから左の澤を活用してきていた。特に延長戦では澤が前向きでボールをもらう回数が増え、仕掛けからシュートも放ってきた。だが「県リーグで11番(澤)とは一回対戦していてその時結構止めていたので、その時のイメージを忘れずにやろうと思っていた」という新田は相手に中央へ入られても食らいついて決定的な仕事を許さない。剥がされそうになってもチームメートと連動して守りぬき、チームは無失点勝利。指揮官も勝負のポイントとなった攻防戦で奮闘した背番号3を勝利の立て役者として認めていた。
だが、新田は「カットインとかで結構中に行かれていたので全部勝ったとは言えないです。一発で背後突いてクロスからアシストしたかった。攻撃面でもっと輝きたかった」と反省の弁。相手の背後を取る形で攻め上がり、クロスを上げるシーンもあったが、「サイドを制覇したい」と力を込めるSBは満足した様子を見せなかった。
それでもチームを勝利へ導いた走力。この力は幼い頃から継続してきた取り組みの成果だ。「走るのが自分のストロングポイントやと思っている。そこは練習から意識してやっています。小4から朝、お母さんと良く走っていて。小さい頃から走っているので走るのは好き」。雨の日などを除くと現在も連日自主トレーニングを続けているという。練習環境もあって比叡山は“ボールトレーニング以上に走る”というほど走力向上に務めているチームだが、その中でも走ることを極めてきた。その努力が1年時にCチームの「一番下の方」だったDFを県大会準決勝で輝くほどの選手にしたのだ。
憧れの選手は献身的な守備、攻撃面も含めて日本代表DF内田篤人。その新田が決勝でもマッチアップする選手以上に走って、チームメートとともに走り勝つ。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[MOM4685]大成DF小池汐生(3年)_「オレが全部カバーする」。頼れるリーダーが有言実行のプレーで初の関東へ導く
ゲキサカ / 2024年5月3日 8時15分
-
[関東大会予選]日大豊山が初の「東京代表」に!80分間走り、戦い続けて選手権3位の堀越を1-0撃破
ゲキサカ / 2024年5月2日 12時57分
-
[関東 ROOKIE LEAGUE]個々が技術力を発揮し、改善した守備でも静岡学園封じ。帝京が2-0で開幕白星
ゲキサカ / 2024年4月22日 12時56分
-
目標は「全冠」。個性活かした攻撃と我慢強さも見せた流経大柏が尚志を下し、プレミアEAST開幕戦勝利
ゲキサカ / 2024年4月8日 12時0分
-
“雑草”青森山田が自信に繋がる1勝!プレミアEAST開幕戦で市立船橋に2-0勝利!
ゲキサカ / 2024年4月6日 23時59分
ランキング
-
1連敗の阪神・岡田監督「フォアボールが絡むよな、点が入る時に」木浪のライナー帰塁判断「そら難しいよ」
スポニチアネックス / 2024年5月4日 21時42分
-
2【ボクシング】西田凌佑がプロ9戦目で世界王座を獲得 バンタム級世界王者は3人が日本人に
スポニチアネックス / 2024年5月4日 18時39分
-
3巨人 阪神に延長10回サヨナラ連勝!吉川が決めた「抜けろっ!と」8回には丸が千金同点打 トラえた1差
スポニチアネックス / 2024年5月4日 20時59分
-
4大谷翔平が“大絶叫”「Come on!」 感情むき出し…ファン興奮の気迫が「まじかっけえ」
Full-Count / 2024年5月4日 14時56分
-
5【ヤクルト】5時間4分の死闘ドローも単独3位浮上 高津臣吾監督「7点取ったので勝たないといけない試合だった」
スポーツ報知 / 2024年5月4日 23時31分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください