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[総体]堅守速攻の伝統に加えた「一工夫」、中津東が7年ぶりに夏の大分制す!

ゲキサカ / 2016年6月7日 10時54分

 中津東は今春にリベロからボランチへ転向した大黒柱のMF佐藤剛主将(3年)が攻撃のポイントに。これまでややロングボール中心で間延びしてしまうことの多かった攻撃は彼が中盤で起用されることによってひとつタメが生まれた。今大会は注目の2年生MF後藤文太が長期離脱から復帰したばかりでベンチスタートが続いたが、この日も主軸不在を感じさせない攻撃を見せた。佐藤や抜群の運動量を誇るMF橋本絋希(3年)を経由してボールをハイサイドへ展開する中津東は、左DF曽我大樹(3年)らDFラインの選手も積極的に攻撃をサポート。厚みのある攻撃で逆に情報科学を押し込んだ。26分に橋本の右足ミドルのこぼれを10番FW原田誠也(3年)が右足で狙う。決定的な一打はGK橋村航輝(2年)のファインセーブに阻まれたが、28分にも高い位置でインターセプトした上杉からのパスを受けたMF澤村幸宜(3年)がカットインから左足シュートを打ち込む。

 ハーフタイムにはケガをおして出場していた原田に代えてFW松尾洸陽(3年)を投入。佐藤が「前半頑張ってくれた。交代して泣いていましたし、彼の分までしっかりと勝たないといけないと思っていました」と振り返ったように、涙を流して悔しがった10番の思いを背負って後半に入った中津東は開始直後の1分に先制点を奪う。前線を活性化した松尾がポイントとなった攻撃からFW小野輝(3年)の左クロスをファーサイドのDF楠木裕二(3年)が「中見てくれていたし、良いボールが上がってきていたのであとは合わせるだけだった。めちゃくちゃ嬉しかったです」と頭で流し込んで先制点。情報科学が後半開始から長身FWディック達也(2年)を投入したことによって、空中戦に強い橋本と入れ替わってポジションを上げていた楠木が見事にゴールを破った。

 さらに12分には左サイドで存在感を発揮し続けていた曽我がDF間を見事に破る突破から強烈な右足シュート。こぼれ球を「自分は上手くないんで、泥臭くシュートのこぼれ球を狙って行こうと思った」という澤村が押し込んで2-0とリードを広げる。対して、ベンチから「取りに行け」と声の飛ぶ情報科学は21分、交代出場FW渡邉元太(2年)とのワンツーで相手の最終ラインを攻略した塚崎が左足シュートを放つが再びポストを直撃。33分にも左CKから森田が放ったヘディングシュートが外側のサイドネットとゴールに見放された情報科学に対し、GK田中椋大(3年)や黒川中心に集中して守る中津東は交代出場した後藤が攻撃力を発揮し、終盤も橋本が抜群の運動量を示すなど、走り切って夏の全国切符を獲得した。

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