「全然エリートじゃなかった」香川が“第2の故郷”で小学生に「夢」の大切さ説く
ゲキサカ / 2016年6月10日 20時7分
日本代表MF香川真司(ドルトムント)が10日、宮城県仙台市の「仙台PIT」で東日本大震災の復興支援イベントにサプライズ登場し、子供たちとトークショーを行った。
エンターテインメントを通じて東日本大震災の復興支援活動を続ける「一般社団法人チームスマイル」は東京と東北3県に新たなホール「PIT」(ピット=「Power Into Tohoku!」の略称)を開設し、さまざまな支援活動を続けている。
この日は「“わたしの夢”応援プロジェクト」として「仙台PIT」で被災地の小学生を対象とした運動教室を開催。香川の専属トレーナーである谷田亮太氏によるストレッチ教室が行われ、福島県いわき市の「いわきPIT」、岩手県釜石市の「釜石PIT」にも地元の子供たちが集まり、3つのPITを同時中継で結んだ。
子供たちは谷田氏の指導の下、実際に香川も取り組んでいるというストレッチを体験。その後、サプライズゲストとして香川が登場すると、会場では思わず「本物!?」という驚きの声があがるなど、どよめきが起こった。
中学から高校2年時まで仙台で過ごした香川は「第2の故郷でみんなと会えてうれしいです」と笑顔で挨拶。「僕は仙台でサッカー選手になるチャンス、きっかけをつくることができた。仙台のみなさん、東北のみなさんは僕にとって特別な存在。神戸から何も分からないまま仙台に来て、たくさんの人たちに支えられて自分はプロサッカー選手になることができた」と、仙台、そして東北への思いを語った。
子供のころの自分は「全然、エリートじゃなかった」と話した香川。「小学生、中学生のとき、自分に飛び抜けた才能があると感じたことは一度もなかったし、騒がれていた存在でもなかった」と振り返り、イベントのテーマでもある「夢」について「子供のころから大きな夢を持ち続けていたし、それに向かってがんばってきたからこそ、今があると思っている。夢があったから自分は成長できたと思う」と強調した。
「仙台PIT」には約150人、中継で結んだ「釜石PIT」には約20人、「いわきPIT」にも約40人の小学生が集まった今回のイベント。香川は「だれにでも可能性はあることを伝えていきたいし、サッカーが好きでプロになりたいなら、夢に向かってチャレンジすれば、だれにでもなれるチャンスはあると思う。自分を信じてやってほしい」とエールを送っていた。
(取材・文 西山紘平)
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