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[総体]名将も認める人間性、長崎総科大附が堂々の勝利で夏の全国へ:長崎

ゲキサカ / 2016年6月11日 7時17分

 島原商は連続失点した後にGK今積隆介(3年)が接触プレーで目の上をカットするアクシデント。劣勢の中、崩れてもおかしくない展開だったが、選手たちはここで踏ん張る。サイドから攻撃のスイッチを入れる相手に対し、DF本田圭哉(3年)やDF松本龍哉(2年)がカバーリング良く封じ、前日のボランチからこの日最終ラインに入った中村も根気強く跳ね返す。また、クロスに対して今積が的確な対応。セットプレーから相手ゴールを目指した攻撃面は脅威を与えるに至らなかったが、守備面では長崎総科大附にゴール前までボールを運ばれてもそこで奪い返して全校応援のスタンドを沸かす。長崎総科大附の小嶺監督も「頑張るんですよ。ちゃんと頑張る」と評した島原商は3点目を許さず、可能性を残したまま前半を終えた。

 それでも長崎総科大附は後半4分、交代出場の右SB枡谷拓実(2年)の右アーリークロスをニアの安藤が技ありヘッドで決めて3-0。島原商は後半、布陣を5バックから4バックへ変更して反撃したが、相手の厳しいプレスの中で限定された攻撃は森田将生(3年)と田中純平(2年)の両CBやGK湊大昂(2年)に対応され、なかなか相手ゴールに近づくことが出来ない。試合の主導権も相手に握られたまま時間が経過した。島原商は後半21分、交代出場のFW福田有莉(3年)が前線で競り勝ち、飛び出してきたMF湯川奏主将(3年)が決定的な右足シュート。だがゴール右へ外れ、31分にもMF前田裕斗(2年)が右サイドから斜めに入れたパスが中央の中村に通ったが、このシーンもシュートが枠を外れてしまう。一方、相手をシュート3本に封じた長崎総科大附は終盤になっても右田が右サイドでキレのあるドリブルを繰り返すなど最後まで強さ、運動量を見せつけて4年ぶりに夏の長崎を制した。

 長崎総科大附は優勝を喜ぶよりも、決勝で見えた課題を反省し、これからへ切り替えている選手が多かった。薬真寺が「もう少し点が欲しかった。まだまだ課題が残った試合だった。チームプレーを忘れて個人プレーに走った選手がいた。小嶺先生からも言われて。キャプテンとしてまとめなければいけない。もっと自分から言えるようにならないといけない」と説明するなど、選手たちに満足感は見られない。2月の九州高校新人大会準決勝で東福岡高に1-6で敗戦。薬真寺は「東福岡に6点取られてから変わったと思う。以前は点取られたら落ち込んで。メンタル弱いところがあった。でも耐えることができるようになった」。大敗を糧に成長してきた手応えがあるが、全国王者の東福岡のような、高いレベルの相手に勝つためにはより突き詰めて行くことが必要。前野は「練習から厳しくやっていきたい」。全国舞台でも十分に勝負できるチームだけに、あと1か月強の間に精度の面などよりレベルアップして全国大会に臨む。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

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