川崎Fは最下位・福岡と痛恨ドロー…首位陥落で第1S自力Vも消滅
ゲキサカ / 2016年6月18日 23時4分
[6.18 J1第1ステージ第16節 福岡2-2川崎F レベスタ]
首位の川崎フロンターレはアウェーで最下位のアビスパ福岡と対戦し、2-2で引き分けた。FW金森健志の2ゴールでホームの福岡が先行すると、川崎Fは前半42分にFW小林悠のゴールで1点を返し、後半28分にはFW大久保嘉人のPKで追いついたが、逆転することはできなかった。勝ち点1獲得にとどまった川崎Fは勝ち点35となり、第1ステージ最終節を前に首位陥落。神戸に逆転勝ちした2位鹿島が勝ち点を36に伸ばして首位に立った。
福岡は前節・甲府戦(0-1)から先発3人を変更。MFダニルソンが出場停止明けで先発に復帰したほか、DF堤俊輔とMF邦本宜裕も3試合ぶりに先発した。川崎FはMF中村憲剛が腰痛のため今季初の欠場。代わってMF大塚翔平が移籍後リーグ戦初先発となり、トップ下で先発した。[スタメン&布陣はコチラ]
川崎Fが勝って、2位鹿島が神戸に負ければ、最終節を残して川崎Fの第1ステージ優勝が決まる一戦。しかし、試合は意外な展開を見せた。前半9分、福岡はGKイ・ボムヨンのロングキックをFWウェリントンが頭でそらすと、邦本が競ったボールを金森が胸トラップから右足一閃。ゴール右隅に突き刺し、先制点を奪った。
金森の7試合ぶり今季2ゴール目がチームとしても4試合ぶりの得点。最下位の福岡が首位の川崎Fからリードを奪うと、前半15分にも邦本が金森とのワンツーで中央突破を狙い、こぼれ球を拾った金森が絶妙なファーストタッチでDFをかわして左足でゴール右隅に流し込んだ。
2点ビハインドを負った川崎Fにさらなるアクシデントが襲う。DFエドゥアルドが左太腿裏を痛め、前半22分にDF井川祐輔と交代。直後の23分には大久保が右サイドに展開し、小林がダイレクトでグラウンダーのクロスを入れたが、ゴール前に走り込んだMF大島僚太のシュートはGKの好セーブに阻まれた。
その後も福岡を攻めあぐねる川崎Fは前半41分、福岡DF亀川諒史のバックパスを大塚がカット。決定的な場面を迎えたが、素早くカバーに入ったDFキム・ヒョヌンに寄せられ、シュートを打ち切れない。それでも同42分、大島のスルーパスに反応した小林が左足のループシュートでゴールネットを揺らした。
1-2と1点差に追い上げ、前半を折り返した川崎Fは後半開始からMF登里享平に代えてDF武岡優斗を投入。武岡は右サイドバックに入り、DFエウシーニョが右サイドハーフにポジションを上げて小林が左サイドに回った。早い時間帯で同点に追いつきたい川崎Fだが、後半11分、ゴール正面から狙った大久保の直接FKは壁を直撃。同17分には左サイドから大塚が中央に入れ、小林がスルーしたところにDF車屋紳太郎が走り込んだが、左足のシュートはGKの好守に遭った。
それでも後半25分、大島の縦パスを受けた大塚のミドルシュートがDFに当たってゴール前にこぼれたところに大島が詰めると、キム・ヒョヌンに倒され、PKを獲得。これを大久保が落ち着いてゴール中央に決め、ついに2-2の同点に追いついた。一気に逆転ゴールへ勢い付く川崎F。後半30分、右サイドを駆け上がった武岡のクロスからこぼれ球を大久保が右足で狙うが、渾身のシュートはGKに弾かれた。
怒涛の猛攻実らず、試合は2-2のままタイムアップ。鹿島が神戸に2-1で勝ったため、川崎Fは最終節を残して首位から陥落し、自力優勝も消滅した。第1ステージ最終節は25日に行われ、勝ち点35で2位後退の川崎Fはホームで大宮、勝ち点36で首位に立った鹿島はホームで福岡と対戦する。
(取材・文 西山紘平)
●[J1]第1ステージ第16節 スコア速報
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