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[近畿大会]滋賀予選で自信つけた比叡山、全国出場の一条に勝利

ゲキサカ / 2016年6月18日 21時4分

 16分には反撃を狙う一条にもチャンスが。自陣中央を持ち上がった鈴木貫の縦パスをMF岩本修平が相手エリア中央で受けると、素早く右前方のスペースへ。受けた小里がドリブルからゴールを狙ったが、シュートは外側のサイドネットへ外れてしまう。このピンチを切り抜けた比叡山は素早くGK和田優樹が前線へ展開。仲川を経由してPA左に転じると、最後は蒲生のシュートがゴール右上に決まり、点差を広げた。一条も31分に小池が岩本との連携からゴール前を切り崩し、1点を返したが反撃及ばずタイムアップ。比叡山が準々決勝へと駒を進めた。

 比叡山は滋賀県予選で3年ぶりとなる決勝進出を達成。決勝戦では、綾羽高相手に粘り強い戦いを見せながらも延長後半終了間際に失点し、0-1で敗れて初の全国行きを逃した。「めちゃくちゃ悔しかった」(川崎)ものの、それ以上に大きな収穫を得たのは確か。「綾羽さんは能力高い選手が揃っているのでボールを持たれるのは分かっていた。それでも、うちらしくかわされても何度も追ったり、粘り強さを発揮できた。また、綾羽さんとは2年前の1年生大会で、0-6で負けた相手だったので、点差を詰められたことも選手たちの自信に繋がったと思うし、運動量と粘り強い守りをベースにするといううちの方向性が固まった」と林監督は口にする。また、川崎は「最後の最後で粘ってシュートを打たせない。簡単にフリーでシュートを打たせない部分など守備に関しては成長したと思う」と振り返る。

 今回は3年ぶりの近畿大会出場。高校に入ってから公式戦で滋賀県外のチームと対戦するのは初めてという選手ばかりだったが、臆することなく戦い、掴んだ勝利によって県予選で得た自信が更に増したことは間違いない。準々決勝以降も「うちより、はるかに強いチームばかり。引いて守るのではなく、前からアグレッシブに奪いに行って、攻撃では人数をかけて攻める。うちらしさを研ぎ澄ませていければ」(林監督)と比叡山スタイルでの勝利を誓った。

 一方、全国総体への出場権を持つ一条はまさかの初戦敗退。しかし、前田監督は「県内の1対1と違って、県外のチームと対戦すると1対1で破れない相手が多いことが改めて分かった。県予選決勝の郡山高戦でも、相手の個人がきっちりしていて今日と同じように1点しか獲れなかったので、これから1対1を強化しないといけない。練習をするための材料になるので、ネガティブには捉えていない」と前を向く。県外とのチームと対戦できたことを前向きに捉えるのは主将の鈴木も同じ。「前半は相手を自由にさせ過ぎていたので、ハーフタイムには『全国で戦うために後半はもっと奪いに行って、1対1で勝負しても良いんじゃないか』と話をした。それで、行こうと言って失点したのは奪う力1対1の力が足りないということ。全国までに修正したい」と更なる成長を誓った。

[写真]先制点を奪った比叡山MF廣原が応援団に駆け寄る

(取材・文 森田将義)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

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