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快進撃に驚くウェールズ「4年前、我々は今日とは果てしなくかけ離れた場所にいた」

ゲキサカ / 2016年7月2日 12時37分

快進撃に驚くウェールズ「4年前、我々は今日とは果てしなくかけ離れた場所にいた」

[7.1 EURO準々決勝 ウェールズ3-1ベルギー リール]

 ウェールズ代表の進撃が止まらない。1日に行ったEURO2016の準々決勝で、ウェールズは今大会FIFAランキングトップのベルギー代表に3-1で快勝。初出場ながら4強入りを決めた。

 負ける気がしない。前半13分に先制を許す展開も、前半のうちに試合を振り出しに戻すと、後半の2発で優勝候補を突き放す。逆転勝ちに沸き立つウェールズ。『uefa.com』によると、クリス・コールマン監督は「こういう夜はたとえ夢に見ていたとしても、それをかなえるだけの力や運を手に入れられるかどうかはわからないものだ。この経験は言葉では説明できない」と驚きを隠せない様子だ。

 ここまで急成長と遂げたチームが近年あっただろうか。指揮官も「4年前、我々は今日とは果てしなくかけ離れた場所にいた」と振り返るように、2011年8月発表のFIFAランキングでは過去最低の117位に低迷。数年前までウェールズは主要大会に出ることすら考えられない状況だった。

 しかしMFアーロン・ラムジー(アーセナル)やFWガレス・ベイル(レアル・マドリー)ら若手の台頭をきっかけに大きな飛躍を遂げる。予選では14年W杯出場のベルギーやボスニア・ヘルツェゴビナと同組ながら、堂々2位通過。58年ぶりの国際主要大会出場を決めると、本大会グループリーグではイングランドを抑えて首位通過。快進撃を止めずにいる。

「信じること、ハードワークを重ねることの重要性を示す素晴らしい例だね。それこそが我々のやってきたことであり、信じられないような場所まで到達することができたんだから」

 誇らしげに話したコールマン監督。マン・オブ・ザ・マッチに選出されたFWハル・ロブソン・カヌも大きな手ごたえを語っている。

「僕らにとってまさに至福の瞬間だよ。長い間こういう日のために頑張ってきた。そのご褒美として今日のような夜を迎えることができた。国の人々に誇りをもたらせたことを誇りに思っている」

「僕らは大会出場さえ不安視されていたけど、このチームに才能があることはわかっていたし、ここまでその才能を発揮してきた。今日のようなパフォーマンスができたのは、チームに関わるすべての人々のおかげだ。次の試合も真剣に戦うよ」
●EURO2016特集

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