「陰で支えるような選手になろう」と決めてから始まった飛躍、市立船橋のJ注目DF原輝綺
ゲキサカ / 2016年7月20日 12時0分
全国高校総体に出場する市立船橋高はJ4クラブから争奪戦を繰り広げているというDF杉岡大暉主将に最も注目が集まっているが、それに負けないくらいに評価を高めている選手がいる。ボランチ、CB、そしてSBもハイレベルでこなす守備のオールラウンダー、原輝綺だ。昨年からチームの主軸を担ってきたが、突き抜けた安定感と多用性に関係者たちは注目。今大会を代表する存在のひとりであるDFが夏の全国大会へ向けて、また将来についてなど語った。
●DF原輝綺
―市船のトレーニング、ここが負けていないと言い切れる部分はどこ?
「どこの高校も違ったトレーニングはしていないと思うんですけど、自分たちは相手チームの対策っていう練習が極めて多い。他の高校と違って細かいポジションまで相手がこう運んだらどう動くかとか、より相手を意識して見て、味方がどこに立っていてという部分まで細かく合わせている。だから、試合中に何が起きても動じずに臨機応変にプレーできる」
―個人戦術は本当に良く伸びた部分
「そこはかなり大きいと思います。チームの練習で合わせながらも、個人個人が意識してやっているのでレベルアップしているし、選択肢も持てる練習でもあるので成長できている」
―安定感と多用性が突き抜けている原君は今の市船サッカーの象徴とも言える存在
「あんまり自分はどこやっても飛び抜けたものはもっていないので、アベレージ以上くらいまではどのポジションでもできるように意識しています」
―そのレベルが高いからまた注目されている。またトレーニングで声出している姿も目立つ
「求め合うことは大事だと思いますし、人に言えば自分がやらなくちゃいけないことでもあるので言うことは大事だと思います。今年はみんなで言い合って求め合えるチームだと思います。特に高(宇洋)なんて、積極的に周りに言うんでそういうチームなのかなと思います」
―1年から2年、3年と表現しているサッカーのレベルが上がってきている印象
「去年のサッカーを知っている3年生が多いですし、今年も変えることはあまりないのでそこは共有できているのかなと思いますね」
―今年の自分たちの強みとは
「みんなが上手く行かなくてもそれを受け入れてその場その場に応じたプレーができること。やっちゃいけないプレーをあまりしないし、どんな相手にも柔軟にできるのが強みかなと思います。あんまり自分たちのサッカーをこうしようとかない。ボール持っているのも相手を走らせるためということもありますけれど、別に回そうとか、そういう意識ではなくて、相手の変化をつくるっていうのが目的。相手の変化が出続けるのであれば、そこをどんどん突いていくし、変化が出なければ伺いながら飛ばすサッカーもできる」
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