[総体]平和都市・広島で開催される夏の全国、広島皆実DF有働主将が思い込めて選手宣誓
ゲキサカ / 2016年7月27日 10時29分
参加55校の代表選手たちが出席した平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技(男子)の開会式。地元・広島県第1代表の広島皆実高DF有働周平主将(3年)が選手宣誓を行った。
「宣誓 ここ、広島では71年前の夏、原子爆弾が投下され、一瞬のうちに多くの尊い命が失われました。広島は焼け野原から再出発し、復興、平和への歩みを続けて来ました。日本国内では地震や災害、世界中でも今なお、様々な問題を抱えながらも、平和と幸福を求めてたくさんの人が歩みを続けています。復興を果たした平和都市・広島で開催される平成28年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会。この歴史と伝統ある大会を次世代に繋ぐことが平和の中に生きる自分たちの責任です。全国の高校生の代表として舞台に立ち、サッカーができることを誇りに思い、支えて下さる全ての方々に感謝し、一試合一試合を大切に、仲間とともに最後まで正々堂々と全力でプレーすることを誓います」
堂々の選手宣誓が終わると、会場からは大きな拍手が巻き起こった。有働が強調したかったという「平和」「歩み続ける」ことへの思い。55校の選手たちは開会式後、会場となった広島国際会議場から徒歩で移動。そして平和記念公園内にある原爆死没者慰霊碑に広島県代表の広島皆実高と瀬戸内高、そして長崎県代表の長崎総合科学大附高の代表者が献花し、選手、関係者全員で黙祷を捧げた。
復興を遂げた平和都市・広島の夏。55校の選手たちは感謝の思いを込めて、8月2日の決勝まで全力でプレーする。瀬戸内とともに地元・広島の期待と声援を背に戦う広島皆実の有働は「一戦一戦勝って全国優勝に近づきたい。地元ということでたくさんの人に注目されていますし、自分たちもこの大会のために高校生活を頑張ってきました。懸ける気持ちが強いので、精一杯頑張りたい」と力を込めた。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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