[総体]注目FW上田がチーム救うAT同点弾! 鹿島学園がPK戦で聖望学園を下す
ゲキサカ / 2016年7月28日 23時41分
[7.27 全国高校総体2回戦 聖望学園高 2-2(PK5-6)鹿島学園高 広島県立びんご運動公園陸上競技場]
平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」のサッカー競技は28日、各地で2回戦を行った。聖望学園高(埼玉)と鹿島学園高(茨城)の“関東対決”は2-2で決着がつかず、PK戦の末にPK6-5で鹿島学園が3回戦へ駒を進めた。
試合は前半終了間際に動く。前半35分、鹿島学園はハーフェーライン付近からMF島村風雄(3年)がロングフィード。これをPA手前で受けたFW中野大飛(3年)が胸トラップから豪快に右足シュートを決め、先制点を挙げた。
だが、後半に聖望学園が反撃に出る。同9分、FKの流れから、DF陸田瑛星(3年)が左サイドからダイレクトでクロスを供給。これをDF中林良太(3年)がヘディングで押し込み、同点に追いつく。さらに同27分にはゴール前のこぼれ球をMF高橋龍也(3年)が押し込み、聖望学園が2-1と逆転に成功した。
このまま試合終了かと思われたが、鹿島学園の注目ストライカーがついに今大会初ゴールを決める。後半アディショナルタイム3分、ドリブルで仕掛けたFW橋口凜樹(2年)が右サイドから上げたクロスがファーサイドまで流れ、フリーとなっていたFW上田綺世(3年)が右足でゴールネットを揺らし、2-2。試合は大会規定により、延長戦なしでPK戦に突入した。
PK戦でも両者譲らず、5人目まで全員が成功する。迎えた6番手。先攻・聖望学園の中林がゴール左に外してしまうと、後攻・鹿島学園のMF木次谷和希(3年)がしっかりゴール左隅に決め、激闘の一戦はPK6-5で幕を閉じた。2試合連続でPK戦を制した鹿島学園は明日29日の3回戦で、現在プレミアリーグEASTで2位の青森山田高(青森)と対戦する。
総体初出場となった聖望学園は、1回戦で徳島市立高に勝利し、記念すべき総体初勝利を飾った。強気の姿勢で全国の強豪に立ち向かったが、2回戦では接戦を落としてしまい、悔しい敗退。この経験を糧に冬の全国出場を目指していく。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
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