[クラブユース選手権(U-18)]「良い守備から良い攻撃」~ベスト4進出の清水ユース進める「清水らしさ」の再定義
ゲキサカ / 2016年7月31日 16時11分
[7.31 日本クラブユース選手権(U-18)準々決勝 清水ユース 1-0 三菱養和SCユース 下増田]
「第40回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」は、7月31日ノックアウトステージ準々決勝の4試合が行われた。前橋市下増田多目的運動広場ではCグループ1位の三菱養和SCユースと、Cグループ2位の清水エスパルスユースが対戦した。グループステージ2日目でも対戦し、その時は養和が3-2で勝利。清水にとってはリベンジマッチだった。
清水は36分、養和DFのハンドで得たPA外でのフリーキックのチャンス。養和のわずかな隙を突き、MF佐野皓平(3年)の素早いリスタートでパスを受けたMF望月陸(3年)が落ち着いてシュートを決めて先制。後半は養和も決定機を作ったが、清水はDF立田悠悟(3年)を中心とし、攻撃の選手も含めて全員が守備の集中を切らさず、1-0で試合終了。準決勝に駒を進めた。
清水はグループステージで12得点8失点。参加32チームの中で最多得点だったが、失点も2番目に多かった。「プレミアリーグで得点が少なかったので攻撃中心に練習したら失点が多くなってしまいました。うちらしいサッカーって何なんだと見つめ直しました」と反省した清水・平岡宏章監督は守備を再整備。「しっかりした守備から攻撃するのがウチらしさ。予選の課題を修正できています」。得点を挙げた望月をはじめドリブルやパスのテクニックが高い選手も、しっかり守備をする。「SBが上手く時間を作ってくれて、サイドで2対1の場面を作れました」と振り返る望月は対面の高橋ラシード(3年)のドリブル突破を体を張って封じ込めた。
トップチームはJ2降格し、小林伸二監督の下守備を整備して立て直しを図っている。ユースもまず「良い守備から良い攻撃」を実践することで、チームにはたくましさが身についてきた。「間違いなく現代サッカー界はアスリート性が求められています。そこをおろそかにせず、今までの清水らしさも忘れずにやっていきたい」と語る平岡監督。技巧の部分も大事にしつつたくましく戦う。「清水らしいサッカー」の再定義をする清水は頂点を目指し準決勝のヴィッセル神戸U-18戦に臨む。
(取材・文 小林健志)▼関連リンク
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