キャリア初の3戦連続弾、東京V高木善朗「上がってきた感じ」
ゲキサカ / 2016年8月1日 23時51分
[7.31 J2第26節 東京V1-0熊本 味スタ]
キャリア初の3戦連続ゴール。東京ヴェルディはロアッソ熊本に1-0で勝利し、2戦ぶりの白星を手に入れた。後半33分にMF高木善朗の決めた一撃。ノッているMFの3試合連続弾が決勝点となった。
この日の東京Vは今季最多タイの15本のシュートを放つなど積極的な姿勢。立ち上がりから攻勢を強めた。しかし精度を欠き、徐々にペースダウン。もどかしさを持って前半を終えた。ハーフタイムにはMF二川孝広が左腿裏に違和感を訴えて交代。後半開始からは、FWアラン・ピニェイロが入った。後半に入ってもなかなかゴールネットは揺らせない。嫌な雰囲気も立ち込めた。
それでも後半33分にカウンターから得点が生まれた。MF杉本竜士のパスを受けたアランが正面からミドルを狙う。ポスト左を叩いたボール。相手GKとMF澤井直人、杉本が詰めての混戦。多くの選手が足を伸ばすなか、ボールは再びポストを叩き、逆サイドへ跳ね返る。PA右へ詰めていた高木善が左足ですくうようにシュート。これが決まり、逃げ切っての勝利となった。
「あれだけみんなが詰めていて、最後に自分のところにボールが来るのは自分が走った結果でもあるし、ノっているときには、ああいうボールがこぼれてくるんだなと思いました」と高木善は振り返る。
3戦連続ゴールが決まり、これで計5得点。チーム内最多の数字となった。「調子やプレーの内容が上がってきたという感じ。もっともっと守備で走らないといけない部分もありますけど、その分は今は点が取れているから、みんなも大目に見てくれているかなという感じはします」と冷静に話す。
10番を背負っての今季は苦しむ時期もあったが、ここへ来て調子を上げてきた。この日は2列目左サイドから自ら仕掛けてシュートを狙っていったほか、好機と見るや簡単にはたいてチャンスメイクもした。
対面だった熊本MF八久保颯は「自分で仕掛けることもできるし、簡単にはたいても来るタイプ。自由に動いてくるような選手だったので、本当に捕まえずらかったです」と語る。相手を翻弄してのプレーは、熊本の体力を削り取った。
「僕の1点が勝ちにつながって、良かったと思います」と話したMFは「やっと、自分の調子も上がってきて、これからこのチームの選手の10番が似合う選手になれるように頑張りたいです」と誓った。
(取材・文 片岡涼)
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