涙の藤春に笑顔戻る…後輩そして指揮官の“愛あるいじり”
ゲキサカ / 2016年8月9日 17時0分
ショックを引きずってもおかしくないシチュエーションだった。7日に行われたリオデジャネイロ五輪グループリーグ第2節でコロンビアと対戦した日本は、後半14分に先制を許すと、同20分にはDF藤春廣輝(G大阪)がまさかのオウンゴールで追加点を献上。FW浅野拓磨(アーセナル)とMF中島翔哉(FC東京)の得点で同点に追い付き、最終節に希望をつないだものの、試合後に藤春は「まだ望みもあるので、しっかりと切り替えて…」と涙を滲ませていた。
まだ戦いは終わったわけでなく、決勝トーナメント進出の可能性を残しており、藤春のメンタル面の回復が急がれる状況になった。しかし、チームメイト、そして指揮官が藤春を“いじる”ことで、藤春自身も引きずることなく、第3戦に向けてしっかりと気持ちを切り替えられたようだ。
藤春とクラブで同僚のMF井手口陽介(G大阪)はオウンゴールを気にしていた先輩に対して、「いじられますね。ガンバに帰ったらいじられますねー」と愛あるいじり。「宿舎に帰ってから、それくらい言っても大丈夫そうだったので(笑)」と藤春の気持ちを和らげた。
そして、コロンビア戦の翌日に行われた練習前の円陣では、手倉森誠監督が、まさかのいじり。「オウンゴールをしたときの形を何かに例えていたのが面白くて笑っていた」と言う藤春に対し、隣にいたDF岩波拓也(神戸)やDF亀川諒史(福岡)が「反省してへんやん」と突っ込みを入れるなど、チームの雰囲気もさらに良くなったようだ。
亀川も藤春のメンタルには舌を巻く。「ハル君(藤春)はメンタルが強いし、ああいうキャラやから、いじられるというのはある。それは強みですよね」と笑顔で答えると、「サッカーは11人でやるスポーツ。誰かがミスをして失点すれば、その分チームとして点を取ればいいこと。誰のせいということはまったくないと皆で話していた」と誰かがミスをすれば、チームとして補えばいい、それがサッカーだと強調した。
前日は涙を滲ませた藤春だったが、仲間の支えもあり、トレーニング中には笑顔が戻っていた。
(取材・文 折戸岳彦)
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