立命館大GK白坂楓馬、PK戦突入の熱戦で“恩師”との邂逅
ゲキサカ / 2016年8月11日 11時27分
[8.10 総理大臣杯準々決勝 桐蔭横浜大0-0(6PK5)立命館大 ヤンマースタジアム長居]
「いつも以上に勝ちたい気持ちが強かった」。試合後、GK白坂楓馬(2年=桐光学園高)がそう口にしたのには理由がある。対戦相手である桐蔭横浜大のGKコーチを務めるのは桐光学園高時代に「戦術的な面や状況判断など、足元の技術などを細かく教えてもらった」という湯田哲生氏。GKコーチがいない現在も、練習メニューを作成する際には、氏から教わったメニューを参考するなど多大な影響を受けた人物で、成長した姿を見せるためには、チームを勝たせることが一番だと考えていたという。
前後半の90分、そして延長の20分を加えた110分間を無失点で終えたように白坂自身のセービングは成長を示す働きだった。延長前半には相手と接触し、治療を行う場面もあったが、この試合にかける想いの強さは落ちない。
「存在感がある。去年のリーグから、不安になる時間帯に落ち着いて、流れをもう一回引き寄せてくれる」と米田隆監督が口にしたように相手に押し込まれる場面が続いた延長後半の働きは特に秀逸で、「みんなが頑張ってくれている中で、運動量で言えば自分が一番少ない自分ができることと言えば、声で鼓舞することとポジショニングの微調整を伝えることくらい。みんなの身体が動かない分、自分が鼓舞して無理矢理にでも身体を動かしてもらえるように、いつも以上に気持ちを強くしてコーチングをした」と存在感を増していく。
延長後半7分にはゴール前に入ったCKがMF石川大地(3年=水戸啓明高)に当たり、勢いよくゴールに襲い掛かったが咄嗟に手を伸ばして失点を回避しただけでなく、PK戦でも力を発揮。
立命大の4人のキックが失敗し、白坂が5人目のキックを止めなければ敗戦が決まるという状況の中、「相手の表情を見た瞬間に自信が無さそうだったので、蹴る瞬間に止められると思った」とDF眞鍋旭輝(1年=大津高)のキックを落ち着いてストップ。勝利への望みを繋いだが、立命大の7人目が桐蔭横浜大のGK田中雄大(3年=青森山田高)に阻まれ、あと一歩のところで勝利を逃した。
「2回戦の筑波大戦でも、後半のしんどい時間に攻められてしまった。そういう時に声をかけて、守りやすい形を作らないといけないし、守備に枚数を増やした分、攻撃にパワーをかけられなかったと思う。ビルドアップも前半は上手くいったと思うけど、後半はミスが目立ったので今日は満足できない」
そう口にするように納得の行く結果とは言えなかったが、試合後には湯田氏から「GKコーチがいない中でも成長していると思う。前を向いて、頑張りなさい」と声をかけられたという。
「高校を卒業してからも気にしてもらえるのは、非常にありがたい。湯田さんの言葉で前を向いていこうと思えたし、もっと高みを目指していこうと思えた」。そう口にしたように敗れはしたものの、恩師との再会によって、白坂の成長が加速するのは間違いない。
(取材・文 森田将義)●第40回総理大臣杯特集
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[NBチャンピオンシップU-16]目標は「優勝一択」。連覇狙う飯塚が強度、粘り強さ、走り切る力を発揮して4強入り
ゲキサカ / 2024年9月16日 7時9分
-
[MOM983]新潟医療福祉大GK桃井玲(4年)_筑波大をPK戦撃破!「名前負けせず自分たちのスタイルを信じて」
ゲキサカ / 2024年9月13日 18時33分
-
総理大臣杯決勝は阪南大vs新潟医療福祉大に決定!! 2大会連続で関東勢残れず:準決勝
ゲキサカ / 2024年9月12日 16時6分
-
[関東ROOKIE LEAGUE]前日は0-3からの大逆転でBリーグ2位浮上。桐光学園が入れ替え戦でも鹿島学園に4-1で勝ち、Aリーグ昇格!
ゲキサカ / 2024年9月9日 12時43分
-
好セーブ連発も一発に泣いた札幌GK児玉潤「順風満帆な人生ではなかった」給食センター勤務経て辿り着いたJ1クラブの表舞台
ゲキサカ / 2024年8月22日 4時38分
ランキング
-
1大谷も遥か及ばぬ…ジャッジとの衝撃の差「信じられない」 82年ぶり記録に米ファン驚愕
Full-Count / 2024年9月19日 14時1分
-
2大谷翔平が自身に並ぶ49盗塁 ロバーツ監督まさかの辛口評価「いい送球ならアウト」
Full-Count / 2024年9月19日 11時17分
-
3大谷翔平、異次元の「92.5」はボンズ超え「狂っている」「最も効率的だ」 衝撃指標を米絶賛
THE ANSWER / 2024年9月19日 13時33分
-
4巨人の優勝マジックは9→8に 戸郷“菅野超え”3年連続12勝 岡本和は4戦3発、25号2ラン
スポニチアネックス / 2024年9月19日 20時55分
-
5【広島】負の連鎖が止まらず…床田が今季最悪5失点で逆転負け 引き分けなしの敵地8連敗は17年ぶり
スポーツ報知 / 2024年9月19日 21時2分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください