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[SBS杯]U-19日本代表は後半終了1分前にFW吉平同点弾も、PK戦で静岡ユースに敗れる

ゲキサカ / 2016年8月12日 21時35分

 後半開始から田川に代えてエースFW岩崎悠人(京都橘高)を投入した日本はその岩崎が大胆な突破を見せたほか、スペースへ斜めに走りこむなど攻撃を活性化。11分にはMF清水颯人(JFAアカデミー福島U18)にインターセプトから決定的なシュートを打たれたが、再び廣末が止めて追加点を許さない。日本は13分に高橋に代えてMF原輝綺(市立船橋高)、19分には野田と梶山に代えてMF安井拓也(神戸U-18)とMF菅大輝(札幌U-18)をピッチへ送り出す。原や針谷が囮になる動きでスペースをつくり出すなど、攻撃にリズムが出た日本は37分、連動した崩しから最後は菅の折り返しにフリーで飛び込んだ原が決定的な右足シュートを打ち込む。

 これは枠を外れてしまったが、37分に投入された吉平がわずか2分後に同点ゴールを決めた。左オープンスペースへ抜け出した岩崎のクロスをファーサイドの菅が頭で折り返すと、吉平が倒れ込みながらも右足で執念の同点ゴール。だが、静岡は直後に“PK戦要員”として投入されたGK山ノ井拓己(静岡学園高)がPK戦で魅せた。前日のスロバキアとのPK戦で1本も止められなかった山ノ井は「止められなかったら飯抜きな」というチームメートの声に発奮。山ノ井は「止めたら(相手)チームもがっくり来ると思っていた」という1人目の相手エース・岩崎のシュートを左へ跳んで止めると、日本は2人目・針谷の右足シュートがクロスバーを叩いてしまう。一方の静岡は1人目の清水颯から立田、FW鈴木理久(浜松開誠館高)が連続して決めると、最後はMF若山修平(静岡学園高)が右足で決めて格上からの白星をもぎ取った。

 静岡の廿日岩亮監督(浜松湖南高)は「昨日よりもアグレッシブにやってくれて満足しています」とコメント。一方で日本は同世代の静岡県選抜に敗れる苦杯を喫した。今回、主力の大半が不在で18歳中心のU-19日本代表は、10月に開催される17年U-20W杯アジア最終予選であるAFC U-19選手権の新戦力発掘が狙いとなっている。内山監督が「食い込めるような選手はいる。チャンスのある選手はいる」と評したようにアピールに成功した選手もいるが、一方で実力がありながらアグレッシブさに欠けた選手も。これまでU-19代表選出、落選をともに経験してきた吉平は「(SBS杯に選ばれたことで)そこで終わってしまったら本当に意味がないと思いますし、そこから何ができるか。今回選ばれたから、どう足掻いて、どう上に食い込めるかっていうハングリーさ。それを出している選手もいるけれど全員ではないと思います」を課題に挙げた。

 山ノ井が「こんな機会でしか(代表選手たちとは)やり合えない」と代表入りへのアピールチャンスと捉えていた静岡に対し、日本は全てではないにしろ、ミスをしないようにブレーキをかけながらのプレーがあったことも事実。アジア予選メンバー生き残りへ、足掻いて変わることができるか。吉平は「もう優勝はなくなりましたけれど(今大会は)2試合とも負けている。最後勝って自分たちの価値を高めて行こうという話をしたい」。自分たちの価値、可能性を高めるために、スロバキアとの最終戦は勝って終える。

[写真]U-19代表撃破を果たした静岡ユースが歓喜の輪をつくる

(取材・文 吉田太郎)

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