[SBS杯]代表チーム連破の静岡ユース支えた、189cmCB立田の献身と成長
ゲキサカ / 2016年8月15日 9時11分
[8.14 SBS杯国際ユース第3日 静岡ユース 1-0 U-19コスタリカ代表 エコパ]
静岡ユースはU-19日本代表とU-19コスタリカ代表を破って2016 SBS国際ユースサッカー2位。静岡の高校生選抜である静岡ユースは普段戦うことのできないレベルの選手たちと真剣勝負しながら成長を遂げたが、その中でチームの主将を務めたCB立田悠悟(清水ユース)の存在が特に大きかった。
189cmの大型CBは昨年U-17日本代表に選出されるなど下級生時から注目を集めてきた存在だが、今大会は持ち味である空中戦の強さや相手の起点を潰す守備に加えて仲間のミスを補うようなカバーリングを連発。PAにボールを持ち込まれてシュートを放たれた瞬間、長身の背番号3が身を挺してブロックしたシーンは1度や2度ではない。「カバーリングが苦手だったので、そこができなきゃ上に行けないと思っていましたし、意識的にカバーリングするようにしていた」というDFの献身、幅を広げたプレーがチームの支えになっていた。
3試合を通してわずか1失点。主将として、守備の柱として戦い、結果も残した立田は強い思いを持ってプレーしていた。「今回はキャプテンとして出させてもらって、自覚であったり、責任感が自分の中であったので、そういった面で声で鼓舞したり、プレーで鼓舞したりできたと思います。今回の(U-19日本)代表は、自分たちの代の選手が多く入っていたので、そこに選ばれなかったのは悔しかったですし、そこで自分たちが代表倒してその中に入り込むっていうことは意識してやっていました。代表に入りたいんで意識していました」。その思いをピッチでぶつけてU-19日本代表を倒し、U-19日本代表を上回る順位で大会を終えて見せた。
U-19日本代表のCBと比べても遜色ないプレー。だが、代表入りするために、本人はより成長する必要性があることを口にする。「向こうの岩崎悠人選手であったりは個人の能力が非常に高いですし、まだかなわないというのがあるので、(現時点で代表メンバーの主力になることは)難しいのかなというのはあるんですけど、そういう選手に勝っていかないと自分の目指す場所にはたどり着くことができないので成長していきたい。自分の高さは武器になると思うので、競り合いで負けないことと競り合いだけでなくてビルドアップや長短のパスを使い分けることは意識している。磨いていきたい」。
ユースチームを卒業するまでの半年間、プレミアリーグやJユースカップと自身をレベルアップさせる舞台がある。前評判を覆し、日本クラブユース選手権(U-18)大会で準優勝したチームメートたちと成長を遂げて、目標のタイトルを勝ち取る。「クラブユース準優勝して非常に悔しかったんですけどそこまで行けたことに対して自分たちの中で手応えがあるので、練習の中で成長していってプレミアリーグはひとつでも上の順位で終わりたいですし、Jユースは頂点目指してやっていきたいです」。現在年代別日本代表に招集されているライバルたち以上の成長曲線を描き、チームをより勝たせる存在となり、結果も残して年代別代表復帰を果たす。
(取材・文 吉田太郎)
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