「サッカー選手として、1人の人間として」鈴木大輔がスペインで続ける挑戦(2/2)
ゲキサカ / 2016年8月26日 19時9分
各年代の代表に選出されてきた日本屈指のセンターバック、鈴木大輔が単身スペインにわたってから半年。スペイン2部のヒムナスティック・タラゴナでは昨季にレギュラーの座をつかむと、22日に迎えた今季の開幕戦でも先発フル出場をはたした。インタビュー後編で、鈴木が2シーズン目となる今季に掲げる目標は、チームと自身の「1部昇格」。そして、その先に見据えるのは、ロシアの地だった――。
※インタビュー前編はこちら
スペインでつかんだ
「やれている」感覚
――念願だったヨーロッパサッカーに身を置いた半年は充実していましたか?
「チームに加入した当時(2月)は、ずいぶん前のことのように思えますが、あっという間の半年でした」
――手応えをつかんだのはいつ頃ですか?
「最初に試合に出たときに『できるな』とは思いましたけど、連携やポジショニングの面でフィットするまでに時間はかかりました。そのあたりをクリアして『やれている』と思えたのは、最後の1か月くらいでしたね。ヒムナスティックのスタイルと自分のスタイルは合っていると思いますし、プレーしやすいです」
――チームの特徴を教えてください。
「『激しさ』ですね。もちろん、監督からは守備のところでは距離感やバランスを要求されるので『緻密さ』もあります。それよりも、素早いプレッシングで激しく寄せる、前に速く攻める、という部分はJのチームとの一番大きな違いだと思います」
――柏レイソルでの最終シーズンは、吉田達磨監督のもと、ビルドアップのところで重要な役割を担っていましたが、現在のチームではどのようなことを求められていますか?
「センターバックはチームのスタイルによって役割に変わりはほとんどないと思っていて。相手にプレッシャーをかけて、球際に勝ってボールを奪う。味方にポジショニングを指示して、自分もいいポジションをとる。パスの出し手として攻撃の起点となる。そういったセンターバックに求められるスタンダードな能力は、いずれもスペインで大事にされています。そのあたりはJリーグと一緒ですね」
――単身スペインに渡られた中で、相棒ともいえるスパイク『UAクラッチフィット』は、安心できる存在だったのではないですか?
「『UAクラッチフィット』は初めて履いたときから、自分の肌のようにフィットして『コレだ!』という感覚がありました。肌感覚で履けることでプレーの質は向上したと思いますし、その点がいまも継続して履いている理由です。それは日本からスペインへと移っても変わらないもので、すんなりとプレーすることができた要因にもなっています。チームメイトでも興味を持っている選手が何人かいて。履いてもらうと評判がいいんですよね」
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