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[関西U-16~Groeien~]「小手先の技術だけでは野洲と名乗れへん」最終節10発の野洲は戦う姿勢、堅守も磨いて驚きを

ゲキサカ / 2016年8月27日 12時41分

 後半開始から5人を入れ替えた野洲は19分に片岡が切り返しでDFを外して出したラストパスをFW若子内祐吾が決めて7-1。後半、攻守おいてに前への勢いが出た奈良育英もMF塩貝泰盛のミドルシュートで1点を返したが、野洲は22分にも若子内のスピードに乗ったドリブルから片岡がゴールを破る。30分にはMF鈴村健志朗がDFを振りきってそのまま左足で9点目を奪った。奈良育英はMF藤田爽太朗の右クロスをFW松本祥が頭で叩き込んで3-9。奈良育英はさらに得点を重ねるチャンスがあったが、活かせず。一方の野洲は43分にも片岡のパスを受けた若子内が左足ループシュートを決めて大台に乗せた。

 野洲の長谷川コーチは「10年前に優勝しましたけれど、あの時よりも全国のレベルは凄まじく上がっているので、そこで一石を投じられる野洲サッカーというか、現代のサッカーのニーズに合わせて、そこに野洲らしさを肉付けしていけるか」。全国的に技術力の高い選手は間違いなく増えていると感じている。その中で野洲の選手たちは野洲に入学し、そのサッカーに接していることで満足するのではなく、もっと高い意識を持って成長して試合で表現しなければならない。「いいところばかり見て、頑張らない」。OBの日本代表MF乾貴士からも指摘されている部分だというが、恵まれた環境の中で考え、悩みながら成長することができるか。

 今回の「関西U-16~Groeien(育てる)~」9試合の総失点は45で1試合平均5点。奪われてはいけない展開でボールを簡単にロストしてしまう。切り替えも遅い。野洲らしさを出すことはもちろんだが、戦う部分などでの課題、危機感を長谷川コーチは感じたという。ゴールを目指すという部分では結果を残した最終節だったが、戦う部分、またサッカー理解の部分はまだまだ。片岡は「一人ひとりが最初の頃よりも試合に臨む気持ちとか、点取りに行く気持ちとかゴールに向かう姿勢が強くなったと思います。でもまだまだ」。野洲はこれまで通りにテクニック、駆け引き、オフ・ザ・ボールの部分にこだわるが、それだけでは差がつきにくい時代。現代のニーズに合わせてやるべきこともある。石井が「まだみんながちゃんと分かっていないと思うので、そこはそういうプレーをしないといけないとか、もっとみんなが理解しないといけない」と話したように、「上手いだけじゃない部分」を磨いて、全国トップを目指す。

[写真]前半6分、野洲は片岡が右足で先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
関西U-16~Groeien(育てる)~2016特集ページ

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