[関西U-16~Groeien~]後半ATに名門が示した「差」、四日市中央工が東大阪大柏原に逆転勝ち!
ゲキサカ / 2016年8月27日 20時41分
[8.26 関西U-16~Groeien(育てる)~2016第9節 東大阪大柏原高 2-3 四日市中央工高 伊勢ヴィレッジA]
関西地域の強豪10校が長期にわたるリーグ戦を通して、U-16選手の育成および指導者のレベルアップを図る「関西U-16~Groeien(育てる)~2016」は26日に最終節を行い、東大阪大柏原高(大阪)と四日市中央工高(三重)との一戦は四中工が後半アディショナルタイムにMF川尻裕吏の決めた2ゴールによって3-2で逆転勝ち。四中工は3位、東大阪大柏原は7位で大会を終えた。
U-16全国大会への出場権を得られる2位以内を目指していた四中工にとっては悔しい3位。だが、前日は3-1から大阪桐蔭高に追いつかれ、勝ち越すことのできなかったチームがこの日は終了間際の2発で白星をもぎ取った。山崎崇史部長は「きょうは意地を出せた。あとは何もないというくらい。でも、それ(勝つこと)が大事なんです」。四中工は選手権や2年後に地元・三重県で開催される全国高校総体で日本一を勝ち取ることが目標。だからこそ、苦しい試合を勝ち切った経験は間違いなく「大事」であり、成功体験として今後に活きるはずだ。
試合は前半18分に川尻のアシストからMF匂坂綾大のゴールによって四中工が先制。だが前節までリーグ2位タイの失点の少なさを誇る東大阪大柏原はここで崩れない。山下陽一コーチが「対戦相手は格上ばかり。ちゃんと調整し、心も身体も全部整えて、どう勝負するかやってきた」という東大阪大柏原はMF矢田聖真とMF森島秀中心にボールを左右に動かして揺さぶってくる相手の攻撃を我慢強い守りで凌いでいく。
そして、独特の攻撃センスを持つMF平林将弥中心に狙い続けたオープン攻撃が実を結ぶ。13分、左サイドから飛び出したSB斉野海斗が絶妙クロス。これを交代出場のFW岡嶋一貴が1タッチで合わせて同点に追いつく。さらに平林や岡嶋が決定機に絡む東大阪大柏原は27分、カウンターからMF辰巳啓太がスルーパス。これで抜け出した交代出場MF高山大輝が勝ち越し点を奪った。
四中工は同点目指して攻めるが、GK山口翔吾のファインセーブにあうなど追いつくことができない。東大阪大柏原は守備意識が高く、ゴール前の危険なゾーンではセーフティー第一の守り。またカウンターを繰り出して四中工を押し返す。後半45分間が経過し、勝利は目前に迫った。だが、諦めずに攻め続けた四中工はアディショナルタイム突入後の46分、左CKのこぼれ球を川尻が鮮やかな右足シュートをゴールへ突き刺して同点。「とりあえず1点返して同点にすれば勢いでもう1点取れると分かっていた」という川尻に対して、東大阪大柏原の平林は「1点目入れられた時に精神的に来ていて、精神的に弱かった面が2点目取られた原因だと思います」。
再開後、すぐにボールを奪い返して攻撃した四中工は47分、左サイドへ展開すると、MF浅野瑞稀のクロスボールを川尻が頭で合わせて決勝点。終了間際の大逆転で三重を代表する名門が勝ち点3を掴んだ。東大阪大柏原の山下コーチは「ちょっとしたところが全国で上に行くチームと、行けないチームとの差。誤魔化しきれない差がある。(敗れたのは残念だが)身を持って経験できたことは良かった」と語り、北海道出身の四中工・川尻は「(四中工が選手権で見せた)後半ロスタイムに同点に追いついたり、PKで追いついたり勝負強さに憧れて来た。いい形ではないですけど、勝って終われたのは良かった」。名門の勝負強さがこの日は1年生たちに宿り、見事な逆転勝利で「関西U-16~Groeien(育てる)~2016」の最終戦を終えた。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
関西U-16~Groeien(育てる)~2016特集ページ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[関西U-16 ~Groeien~]選手権での先輩たちの活躍を見て「ここに行きたいと思った」。神戸弘陵MF 小林晴喜は気迫の守備、攻撃でも存在感
ゲキサカ / 2024年5月1日 19時2分
-
[関西U-16 ~Groeien~]阪南大高左SB小澤璃玖は攻撃力発揮し、頭で1ゴール。個性的な集団を「一番引っ張っていくような選手に」
ゲキサカ / 2024年5月1日 13時34分
-
[関西U-16 ~Groeien~]「一致団結できる良いチーム」近大附が走り、戦って阪南大高に逆転勝ち
ゲキサカ / 2024年5月1日 10時53分
-
[関西U-16 ~Groeien~]苦闘も声を出し合い、気持ちを高め合って劇的な逆転勝ち。東山が3年連続の全国へ白星発進
ゲキサカ / 2024年4月30日 15時4分
-
[関西U-16 ~Groeien~] 桃山学院が後半4発で逆転勝ち。1G1AのMF植村隆太「感謝を持って」「見てる人を笑顔にできるようなサッカーを」
ゲキサカ / 2024年4月28日 6時56分
ランキング
-
1米サイト「驚きのトレード候補7人」に菊池雄星の名前 ブルージェイズ低迷で
東スポWEB / 2024年5月10日 10時18分
-
2大谷141m弾を超えるメジャー最長弾に「オーマイグッドネス」 呆れ笑いするしかないジャッジ9号
THE ANSWER / 2024年5月10日 12時10分
-
3宮城大弥 左大胸筋損傷で登録抹消 オリファン衝撃「終わったな…」「由伸、福也戻ってきて」と落胆の声
iza(イザ!) / 2024年5月10日 16時28分
-
4止まらぬ日本企業のドジャースとのスポンサー契約「大谷翔平は金儲けの機械だ」
東スポWEB / 2024年5月10日 14時28分
-
5村上佳菜子「大事な弟」宇野昌磨の引退発表にエール…「お疲れ様だよ!」「命かけてお互い練習してきた」
スポーツ報知 / 2024年5月10日 10時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください