ファインセーブあり、あわやのミスあり…西川は完封勝利に安堵
ゲキサカ / 2016年9月7日 2時57分
[9.6 W杯アジア最終予選 日本2-0タイ バンコク]
直接FKとPKを決められて1-2で敗れた1日のUAE戦から中4日。日本代表GK西川周作(浦和)は2-0の無失点勝利に「集中して試合をやることができた。勝ち点3を取れて良かった」と、ホッとしたような表情を浮かべた。
ファインセーブもミスもあった。相手の決定機を止めたのは後半25分。タイはMFチャナティプ・ソングラシンのスルーパスにFWティーラシン・デーンダーが反応し、DF吉田麻也と競り合いながらゴール前に抜け出し、右足でシュートを打った。
タイにとってこの日唯一の決定機。だが、西川が身体を張ってシュートをブロックした。Jリーグの試合でも1対1で無類の強さを誇る守護神がW杯最終予選でも持ち味を発揮した。
「あの場面はこっちが体勢を崩していたらゴールを決められていたと思う。じっと動かずにステイしていたのが良かった。先に動いて決められたUAE戦の反省を生かし、基本を徹底したのが良かった」
決められていれば同点となる場面でチームを救ったが、後半38分にはPA外に出てボールを処理しようとした際に対応を誤り、警告を受ける場面もあった。
警告など笛の多い審判として知られるモフセン・トーキー主審だっただけに、主審の手が動いたときは一瞬レッドカードも頭をよぎったというが、出されたカードは黄色。「思った以上にボールが転がるスピードが遅かった。もっと早く詰めていれば問題なかったけど……」と、反省も口をついた。
それでも最後は最終予選初白星。「UAE戦からタイ戦までの間は切り替えが難しかったし、監督自身も努力して切り替えてきた。ここから這い上がる姿を見てほしい」と逆襲を誓った。
(取材・文 矢内由美子)
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