[MOM1873]帝京FW中瀬大夢(3年)_「去年の主将のように」走り続けたFWが値千金の決勝点!
ゲキサカ / 2016年9月10日 21時54分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.10 選手権東京都Bブロック予選1回戦 國學院久我山高 0-1 帝京高 駒沢補助]
帝京高はチームリーダーのFW中瀬大夢(3年)が、勝負を決める一撃を決めた。後半12分、帝京は自陣からカウンター攻撃。左サイドでボールを持ったFW小田楓大(3年)を追い越す動きで走り切ったMF遠藤巧(3年)がクロス。これを中瀬が1タッチでゴールへと押し込んだ。「ちょっと入り過ぎたんですけど当てるだけだった。嬉しかったです」。大一番での決勝点。前線のマッチアップで相手を上回る貴重なポイントとなっていたFWは自身の決勝点によって掴んだ白星にホッとした表情を見せていた。
強敵・國學院久我山高との1回戦。組み合わせが決まっても「変に気負う必要はない」と感じていたという。中瀬にとっては昨年度、全国大会出場を懸けた決勝戦で敗れている相手との再戦。今年4月のT1(東京都1部)リーグで0-3で敗れた際には「全然差が詰まってなくて悔しかった」。それでも自分たちは挑戦者だということを強調してチームを牽引。勝利へ導いた。
「自分たちの代は1年の時からひたすらに走ってきたので走り負けないこと、球際、気持ちの面で負けないこと。相手の方が上手いので気持ちでぶつからないと勝てない。その話をしていました」と中瀬。そのFWは最前線でその言葉を体現していた。鋭い動き出し、身体全身を使ってのボールキープ。何より最後まで運動量を落とさなかった。
「去年のキャプテンの長倉(昴哉)さんが(昨年の決勝、國學院久我山戦で)延長になっても走り続けていて、それを見て自分も走らなければいけないなと思って。去年のキャプテンのようになれるように前から走りました」。中瀬はPK戦の末に國學院久我山に敗れ、全国目前で涙した先輩の分も走って勝利に貢献した。
試合後、この日の勝利を忘れて練習、次の試合に集中する意気込みを口にした中瀬。今年こそ全国に出場するために、走り、戦い続ける。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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