指揮官がリーグ戦復帰も4試合ぶり黒星…鹿島MF永木「勝ち点3をプレゼントしたかった」
ゲキサカ / 2016年9月11日 0時8分
[9.10 J1第2ステージ第11節 柏2-0鹿島 柏]
2試合ぶりに鹿島アントラーズの先発に名を連ねたMF永木亮太。この日は、ベンチスタートとなったMF小笠原満男に代わってキャプテンマークを巻いての出場となった。
柏レイソルのパスサッカーを前に守備の時間が長くなった前半、「ああいう形になるのは想定内」と永木は言う。GKからシュートパスをつないでくる柏に対し、永木とともにボランチに入っていたMF柴崎岳がときには最前線まで飛び出して柏にプレッシャーをかけていたが、いい形でボールを奪えたのは数えるほどだった。「前から(ボールを取りに)行こうとしても噛み合なかった」。
それでも「耐えてカウンター」を狙っていた鹿島。「向こうがカウンターが得意なので、1枚残ってリスクマネージメントをしよう」と攻撃時に柴崎が前線まで顔を出す反面、永木は柏のカウンターを警戒して後ろにウェイトを置いたいた。
ところが試合は柏が先行する。「自分たちで隙をつくって失点を招いてしまった」。後半に入り、柏はFW伊東純也を投入すると、攻撃のリズムが加速。伊東がドリブルで右サイドをえぐり、伊東のアシストからFWディエゴ・オリヴェイラが先制点を決めた。さらに、前がかりになったところをカウンターからFWクリスティアーノに独走を許し、試合を決められた。「やられ方が悪かった」と永木は言い、「わかっていた部分。ケアしようという練習もしていた」と唇をかんだ。
この日は、休養していた石井正忠監督のリーグ復帰戦だったが、チームは4試合ぶりに敗れた。「本当は勝ち点3をプレゼントしたかった」。さらに、年間順位3位の鹿島と、首位の川崎Fとの勝ち点差は「10」に広がってしまった。「下を向いてもしょうがない。前に向かっていくしかない」。次節、磐田戦へ気持ちを切り替えていた。
(取材・文 奥山典幸)
●[J1]第2ステージ第11節 スコア速報
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