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「天狗になっちゃいけない、満足しちゃいけない」京都入団内定のMF仙頭啓矢が過ごした大学生活

ゲキサカ / 2016年9月13日 22時43分

憧れのクラブ、京都でプロ生活をスタートすることを決めたMF仙頭啓矢

 京都を沸かせたMF仙頭啓矢(京都橘高→東洋大)の帰還に地元が注目しないはずがない。京都橘高の後輩であるFW岩崎悠人と合同で行った京都サンガF.C.への入団会見に訪れたメディアは10以上。期待値の高さを目の当たりにした仙頭は、「こんなに多くの人が来てくれるとは思っていなかったので、嬉しい。逆にこれだけ期待されていると、ちゃんとしたプレーをしないとブーイングも受けるとも思う。プロの世界では結果が何よりも大事なので、結果に拘ってプレーしていきたいと改めて思いました」と決意を新たにした。

 今でこそ知名度の高い選手だが、高校途中までの主な経歴は京都選抜に入ったくらい。全国的には無名と言える存在で、ブレイクしたのは高校生活最後の大会となった高校3年時の全国高校選手権だった。5ゴールを奪って得点王に輝くとともにチームを準優勝へ導くと、東洋大に進んだ大学1年目でも早くからメンバー入り。関東大学リーグ1部で出場経験を重ねたが、チームとして結果を残せず最下位となり、2年目以降は2部でのプレーが続いた。

 高校生活最後に浴びた煌びやかなスポットライトから一転し、大学の多くを過ごしたのは決して華やかではない舞台。ましてや、大学生ともなればサッカー以外の誘惑も多く、高校時代に一花咲かせた選手が表舞台から消えていくことも珍しくない。ただ、仙頭は「鳴り物入りで大学サッカーに進んでも消えていく人たちを見てきたので、自分はやらないといけないと思っていた。いくら2部で結果を残していても、天狗になってはいけないし、満足しちゃいけない。周りからダメになった選手の話を聞くと、私生活の部分でも上に行く姿ではなかったので、そういう部分も意識していた」。

 より上の世界を目指すため、真っ先に見直したのは肉体面。入学当初から悩まされたフィジカルの弱さを克服すべく、筋トレの量を増やしたのはもちろん、食生活も見直した。取り組みの甲斐あって、体重は4年間で6kgアップ。体幹が備わった結果、できるプレーの幅が広がった。また、仙頭の後を追って、京都橘から東洋大に進んだDF倉本光太郎が「疲労があったら、交代浴をして水風呂でよくアイシングしているし、しっかりストレッチしている姿もよく見る。サッカーに対して真面目、後輩が憧れる存在」と証言するように、ただ鍛えるだけでなく、ケアも欠かさなかった。点が奪えてアシストも奪える華やかな部分に目が行きがちだが、コツコツ真面目に頑張れるのが彼の特長かもしれない。

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