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[プレミアリーグWEST]「僕らは諦めていない」。5位・G大阪ユースが劇的AT弾で大阪ダービー制す!!

ゲキサカ / 2016年9月19日 7時34分

 続く9分にもG大阪のDF裏に落ちたボールを松岡がダイレクトで合わせるなどC大阪の勢いが増すかと思われたが14分、G大阪はPA左でFKを獲得すると、山下が直接狙ったキックがゴール左上を急襲。一度はGK井上聖也のファインセーブに阻まれたものの、こぼれ球を小西が逃さず、押し込んだ。

 G大阪が手にした2度目のリードも長く続かず、17分にはC大阪に再び決定機が到来。途中出場のDF齋藤遼が右サイドを抜け出し、シュートをお見舞いすると、GKがこぼしたボールを中島が押し込んで試合はまたしても振り出しに戻った。以降も一進一退の攻防が続いたが、アディショナルタイムに劇的なゴールが生まれる。左からのパスをゴール前中央で受けたG大阪・小西がフリックでPA右に流すと、松本がフリーで反応。「雄大が触ってくれたので触るだけでした」と冷静にニアに流し込み、熱戦にケリをつけた。

 前期を5位で終えたG大阪は、後期スタートから巻き返しを狙ったものの、再開初戦の大津高校(熊本)を0-3で落とすと、続く東福岡高(福岡)戦も0-2で完敗。結果はもちろん、試合内容としても満足のいくものではなく、チームの雰囲気は沈んでいたという。だが、「上手く行かない時に立て直せる人がいなかったし、“全員でやろう”と雰囲気もなかったので、このままじゃいけないと気持ちになった。みんなで『まだ終わってないぞ、優勝を狙えるぞ』と声をかけ、練習の姿勢から変えていこうと意識した」(小西)ことにより、前節の神戸弘陵高(兵庫)で連敗をストップ。優勝争いへの生き残りがかかったこの日の試合で勝ち点3を手にした意味は大きい。

 首位を走るサンフレッチェ広島ユースとの差はまだ開いており、逆転優勝を掴むためには負けられない試合が続くが、「まだまだ僕らは諦めていない。ここから全勝して上に食らいついていきたい」(小西)。「もう1試合も落とせないので、ここからも1試合1試合しっかり勝ち点3を積み上げていきたい」(松本)と選手は声を揃える。G大阪の反撃は始まったばかり。ダービーでの勝ち点3奪取をその反撃の序章にするつもりだ。

(取材・文 森田将義)▼関連リンク
2016プレミアリーグWEST

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