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[プリンスリーグ北信越]プレミア復帰、逆転Vへ!“日本一ユニ”まとう富山一が北越撃破!

ゲキサカ / 2016年9月23日 18時8分

 その直後、DFの間、間へとパスを通した北越はMF高月創太(1年)のスルーパスから小林が右足シュートをゴールへ流し込んだ。この日、好守を連発していたGK宮内大輔(2年)や山田の身体能力を活かして粘り強く守った北越が好機を逃さず、同点に追いついた。富山一は31分、窪喜のアイディアあるスルーパスから大竹が独走。GKをかわしながら放ったシュートは右ポストのわずか右へ外れてしまったが、初先発の2年生FWは直後に結果を残す。35分、富山一は相手GKのフィードを跳ね返すと、DFの背後でボールを拾った大竹が再び抜け出す。追走するDFのランニングコースを上手く防ぎながらボールを運んだ大竹が右足シュートを流し込んで2-1とした。

 富山一は43分にも久保佳の突破から窪喜がクロスバー直撃の左足シュート。決定機を連発していたものの、わずかのところで決めきれないシーンが続き、1点のリードのみで45分間を終えてしまう。大塚一朗監督も「まだまだ完成度というか、(13年度の選手権で全国)優勝した時に比べたらほうぼうに甘さがあって。キチッと決めるところとか、判断してやるところとかもうちょっと出てこないと厳しい試合では勝てない」と指摘する。一方の北越は後半開始から内藤をボランチに上げると、俊敏なFW山口海斗(3年)や小林の存在が脅威に。6分に相手の連係の遅れを突いた山口が決定的なループシュートを放ち、8分にも山口が反転から強烈な一撃を見舞う。富山一は16分にもDFと入れ替わった山口に決定的なシュートを浴び、ここから連続シュートを放たれたが、GK久保一成(2年)やCB塩谷紘生、CB松本楓大(2年)を中心とした守備陣が懸命に身体を投げ出してゴールを許さない。課題も散見したが、中田が「そういう(身体を投げ出して守る)ところも一高の大事な、ストロングポイントだと思うので出せて良かったです」と振り返ったように、持ち味も随所に出てリードを守った富山一は逆に後半33分、交代出場のFW坪井清志郎(2年)がダメ押し点を奪った。大塚監督も認める、マジメな3年生とタレント豊富な2年生たち。その中で2年生は前節、交代出場の大竹が同点ゴールを決め、この日は坪井が貴重なゴールを奪って勝敗の行方を決定づけた。


 富山一は11年に開幕した高校年代最高峰のリーグ戦、プレミアリーグのオリジナルメンバー20チームのうちの一つ。地元・富山の選手たちを中心とした高体連チームが11年、12年、13年と格上のJユース勢から勝ち点を重ねて見事3年連続で残留を勝ち取った。だが14年に得失点差で9位、プリンスリーグ降格を経験してしまう。そして昨年のプリンスリーグでは最終節の敗戦によってプレミアリーグ参入戦進出圏内の2位から3位へ後退し、プレミア復帰の道を閉ざされてしまった。それだけに、選手たちの今年に懸ける思いは強い。久保佳は「きょう勝ったんですけど、次明訓戦があるんで。去年は最後自分も出ていたんですけど、アルビ(レックス新潟U-18)に負けて参入戦に行けなかったので、今年は勝って参入戦に行きたい」と力を込めた。

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