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浦和MF高木、リーグ戦今季初ゴールも沈痛…「結果を出して励ますことしかできない」

ゲキサカ / 2016年9月26日 7時20分

リーグ戦初得点を決めたMF高木俊幸

[9.25 J1第2ステージ第13節 浦和3-0広島 埼玉]

 背番号13がまたも前線で存在感を放った。浦和レッズのMF高木俊幸が1ゴール1アシストの活躍で、上昇気流に乗る3発完勝に貢献した。

 まずは後半5分だ。「あれ以上ない素晴らしいスルーパス」というMF柏木陽介の絶妙なパスに抜け出すと、PA左からゴール前に折り返し、FW興梠慎三のゴールをお膳立て。さらに、同15分には最終ラインの裏を取ったDF宇賀神友弥のロングパスに飛び出し、GK林卓人と1対1を落ち着いて制してゴール右に突き刺した。ルヴァン杯準々決勝神戸戦の第1戦、第2戦で計3得点を記録していた好調な男が、今季リーグ戦初ゴールを奪って広島を突き放した。

 1ゴール1アシストと結果を残した高木は、実は先制点のシーンにも顔を出していた。前半34分、MF武藤雄樹のパスに「少し触ってコースを変えた」というボールが広島DF千葉和彦がオウンゴールを誘い、先制点が生まれていた。
 
 この試合に懸けていた特別な思いを、試合後の取材エリアで自ら明かした。

「友人のお父さんが亡くなってしまった。自分が点を取って友達に元気を与えられたらという気持ちで今日の試合は臨みました」

 小学校の頃から親しくしてきた友人から聞いた訃報に、奮起するしかなかった。「自分に何ができるかと考えたら、結果を出して励ますことしかできない。今日はそれが見せられて良かった」。勝利を呼び込む活躍にも笑顔はなく、神妙な表情を見せた高木。悲しみの中でも、ストライカーとしての役割を果たした。

(取材・文 佐藤亜希子)●[J1]第2ステージ第13節 スコア速報

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