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[プレミアリーグEAST]指揮官唸らせた「格好いい」逆転劇!横浜FMユースが首位・青森山田撃破!!

ゲキサカ / 2016年10月2日 6時13分

 広範囲にカバーするMF住永翔(3年)を中心に、ゴール前での集中力も高かった青森山田に対し、一つひとつのプレーの質が落ちてしまっていた横浜FMは苦しい時間帯に。23分、青森山田守備陣に連係ミスが出てオウンゴールで同点に追いついたが、33分に嵯峨の素晴らしい右クロスから郷家に頭で決められて2-3とされてしまう。横浜FMにとっては痛恨の失点。一方、得点する度に控え選手、コーチ陣がピッチサイドまで出て喜び合う青森山田が白星へ近づいた。

 だが、横浜FMは折れなかった。「失点した時にいかに鼓舞できるかが大事。自分が下向いたら何も始まらないと思った。プレーで引っ張って行こうと思いました。この試合を落としたらもう優勝というのはなかったので、カウンターの時とか自分そのまま上がったりして何とか1点を取ろうとしていました」というゲームキャプテン・坂本が最終ラインから思い切った攻撃参加。さらにCBのパートナーである板倉も意を決したかのような攻撃参加で青森山田にプレッシャーをかける。中盤の底の位置で山田が誰よりボールに触れて攻撃をコントロールすると、MF佐多秀哉(3年)らが繰り返しスペースを突くなどフリーの選手を生み出していく。そして中盤で前向きとなった岩城や吉尾、渡辺の仕掛け。横浜FMは39分、右サイドでDFと入れ替わった渡辺のラストパスを岩城が右足で合わせて同点に追いついた。

 この試合の価値を十分に理解していた横浜FMはここで一息つくことなく攻め続ける。一方、3点目を失った瞬間に落胆の色を見せていた青森山田はギアを上げることができなかった。45分、横浜FMはCB板倉がひとりでPAまで持ち上がる。青森山田は人数をかけて潰しに行ったが、横浜FMはサポートしていた山田が抜け出し、GKとの1対1から右足シュートを決めて決勝点を奪った。

 後期4勝1分だった青森山田は約2か月半振りの黒星。U-19日本代表GK廣末陸(3年、FC東京内定)は「4失点目は間違いなく自分たちの気持ちから出てしまった失点でした。ずる賢く(勝ち点を)取りに行くことができなかった。後ろから見ていると、失点した時の気持ちの落ち具合とか、ぼそっと言う声とかで分かってくるんですけど、(何人かは取り返しに行くよりも)勝てたはずなのに、という気持ちの方が大きくなってしまっていた」と指摘。また、黒田剛監督は選手層の薄さ、そして試合の締め方の悪さを課題に挙げた。ベンチや登録外の選手にも上手い選手はいるが、レギュラー組と同じ運動量を持った守備を発揮したり、熱量を持って戦える選手はまだまだ少ない。そして全国高校総体準決勝で流通経済大柏高に追いつきながらもアディショナルタイムに突き放された反省を繰り返してしまった。昨年度は選手権などで試合終盤での強さを発揮していただけに、黒田監督は「5人残っているし、学習しなければいけない」と首を振っていた。優勝に近い位置にはいるが、優勝するためにはひとつずつ修正しなければならない。

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