[国体少年男子]登録16人全員で戦い抜いた東京都が熊本県に1-0勝利
ゲキサカ / 2016年10月2日 21時27分
その東京に幸運な形で先制点が入る。後半8分、右サイドでボールを受けたSB草住晃之介(FC東京U-18、1年)がターンしてからクロスボールを上げ切る。ゴール方向へ向かったボールがGKの頭上を越えてゴールへと吸い込まれた。「最近ゴールが取れていなくて、中途半端に回して取られることが多かったので、上げるべきところで上げ切ることは意識していました」という草住の“シュータリング弾”。先制された熊本はFW竹宮彪真(ルーテル学院高1年)へスルーパスが入るなどチャンスを迎えるが、東京のタイトな守備の前に簡単にシュートを打たせてもらえない。また吉岡がシュートまで持ち込んでも、70分間を通して安定していた東京GK遠藤雅己(1年)に阻まれて1点を奪うことができなかった。
29分、東京はインターセプトした杉山が切り返しでGKを振り切ってシュートを放つもここは熊本CB江崎巧朗(2年)がスライディングでクリア。東京は終盤、交代出場のFW中込雅樹(東海大高輪台高1年)のスピードや大型FW赤井シャロッド裕貴{帝京高1年)の強さが相手を後退させる、熊本も何とか1点をもぎ取ろうと攻め返したが、佐々木が「ミニ国(関東予選)も千葉とやって、相手の方が強い中で守備は堅くっていう方向性でやっていた。きょうも1点取ったら後ろはゼロで1-0で勝てればいいからという考えでやっていた」という東京が1-0で勝利。初戦突破を果たした。
東京の竹原監督は「ミーティングでは『完璧な選手いない。去年に比べたら総合力では劣るけれども、一人ひとり力を出せるパフォーマンスは持っているんだから、特長をみんなが理解してやれ、足りないところはカバーしてやれ』と。本当に16人で戦わなければ行けないチームなんで、きょうも足が攣ったりしている中で交代選手がキツイ中で前へ持ち出してくれたり、役割をしっかりとやってくれた」とベンチ含めて声を掛け合い、全員で戦い抜いた選手たちに感謝していた。チームの主軸だったFW棚橋尭士(横浜FMユース、1年)やGK大内一生(横浜FCユース、1年)がAFC U-16選手権出場のために不在。それでも全員でカバーし、守って白星を勝ち取った。昨年からのメンバーである主将の佐々木は「みんなが口にしているのは優勝。(イブンは)去年(初戦敗退を)経験しているので甘くないのは分かっている。まずは次の試合にコンディション合わせてやっていきたい」。全員で戦う「チーム東京」がまずは目標への第1関門を全員でクリアした。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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