[MOM1896]北海道MF中村友哉(札幌U-18,1年)_攻守で流れ引き寄せた主将ボランチ、決勝アシストも
ゲキサカ / 2016年10月2日 23時59分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.2 国体少年男子1回戦 静岡県 0-1 北海道 遠野運動公園陸上競技場]
北海道は主将のMF中村友哉(札幌U-18、1年)が試合の流れを引き寄せる存在となった。前半は静岡県にボールを持たれる時間帯の長かった北海道だが、中村は「もう一人のボランチ(本間洋平)と苦しい時にFWの所に当てさせないというのを意識してやっていたらボールが取れるようになっていた」。相手に縦パスを通させず、また奪い取ることもできていたMFはボールをキープする面でも相手の鋭いプレッシャーの中で健闘。彼やMF山保璃空(札幌U-18、1年)がよくボールを収めていたことが、北海道の攻撃時間を伸ばし、そこからの人数を掛けた攻撃をもたらしていた。
そして中村は後半アディショナルタイムに左FKのキッカーを務めると、MF本間洋平(札幌U-15、中学3年)とのコンビでボールをわずかにずらしてからクロスボール。オフサイドぎりぎりの駆け引きからゴール前に飛び込んできたFW西村歩夢(旭川実高1年)の頭に「練習通りに」ピンポイントで合わせて決勝アシストを記録した。
石尾浩一監督(旭川東高)も「中心になって、檄飛ばしながらやってくれた」と評した70分間。その主将は「前半は苦しい時間が多くて耐える時間が多かったけれど、後半は結構押し込んで惜しいチャンスをつくれていた。後半全員で行くというところを徹底できた」と納得の表情を浮かべていた。
「個人的には守備的だけど攻撃的にボール回ししたり、ゲームをつくったりする選手になりたい」。目標のボランチ像として日本代表MF長谷部誠の名を挙げた中村。「まずベスト4、そして優勝まで掴めればいい」と語るMFが2回戦の強豪・東京都戦でもチームの勝利に貢献する。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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