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名古屋内定・国士舘大FW松本孝平、病院実習など学業も手を抜かず…最終シーズン走り切る

ゲキサカ / 2016年10月4日 13時10分

 ゴールを量産し続けた昨季から一転。今季はもどかしい状況が続くが、その理由については「マークが違います」と分析。「去年は無名だったし、『なんだ、このデカいの』みたいに別に目立っていなかったし、マークも曖昧でフリーで出来ていた感じでした。あとは自分が求められることが高くなってきて、自分に足りないことが分かってきて、それを無理やりやろうとしていたからだと思います」と語った。

 マークが厳しくなる中、周囲からの要求は高まるばかり。それに応えようと無我夢中でやるなかで、自分自身の強みを見失いかけた。全てを器用にやろうとしても、その域には達しておらず。負の連鎖に陥った。だからこそ今は「いいところが全くなくなってしまっていたので、そこを改善できるようにやっています」と表情を引き締めた。

「動きながらボールを受けたり、今日とかはサイドが詰まって裏へ抜けたりとかのシーンがあった。自分が動けば相手のCBも動くし、そうすれば相手もきつくなる。前で時間をつくればみんなも上がってくれるので、そういうところをやっていきたい」

 もちろん、チームメイトも松本が再びゴールを量産する日々を待っている。主将のDF附木雄也(4年=八千代高)は「きょうのゲームもマツが決めてくれれば、正直楽だったと思うし、それ外す?!みたいなのがありましたけど」とジョークを交えつつも、「マツが研究されるのは間違いないし、わかっていたことではあるけれど、正直厳しい。でもDFは信じることしかできないし、信じているので」と信頼を口にした。皆がエースの“帰還”を待っている。

 名古屋への来季加入が内定しているFWだが、元々国士舘大への進学後はサッカー部へ所属せずに、体育学部のいち学生として、消防官を目指していた時期がある。今もそれはぶれておらず。Jリーグ開幕後の3月に控える救急救命士国家試験は予定通りに受けるつもりだ。「僕としては取りたいです。絶対に今受けないと(資格は)取らないと思いますし、せっかくなので」と思いを明かした。

 Jリーガーとしての未来が約束されているが、浮き足立つ様子はなく、資格取得を見据え、学業でも手は抜いていない。今年8月末からは病院実習も行った。仮眠を取りながらも、朝8時から翌朝8時までの24時間勤務。明けが休みの5当直、全10日間をやりきった。その間はチームの練習に参加することはできず。高校の練習へ参加したり、自ら身体を動かすのみだったという。それでも松本は自らのコンディションを今季の“不調”の言い訳にはせず。学生として、学業に勤しむのは当然のことだと言うように、淡々と日々を過ごす。

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