[国体少年男子]5mの対面パスから止める、蹴るを追求してきた王者・神奈川、華麗なゴールで青森県に逆転勝ち!
ゲキサカ / 2016年10月5日 6時23分
[10.4 国体少年男子準々決勝 青森県 2-3 神奈川県 遠野運動公園陸上競技場]
4日、第71回国民体育大会「希望郷いわて国体」サッカー競技少年男子の部準々決勝が行われ、大会2連覇中の神奈川県と強豪・青森山田高の16人で構成された青森県が激突。青森が2度リードしたものの、それをひっくり返した神奈川が3-2で逆転勝ちし、準決勝進出を決めた。
青森特有のパワーとスピードを発揮され、セカンドボールを回収された前半は2度のリードを許してしまった。それでも神奈川は2年間取り組んできたことを表現して逆転勝ち。永山晃監督(浅野高)は「確実に前進していこうと。雑に浮かしたボールをペナに放り込むということはしないですし、貫いた結果、ウチの方がゴールに近づいた回数が多かった。そこを変えずにやったことが良かった」。トレセンの活動は週1度程だが、その限られた時間のトレーニングで5mの対面パスから止める、蹴ることを徹底的に追求。MF岩澤桐人(横浜FMユース、1年)は「練習のはじめは2人組で5m、5mのパスを『そこまでやるか』というくらいやってきているので、そこは自信になっています」と説明していたが、正確にボールを扱うこと、周りを見ること、考えるスピードを“どこよりも”徹底して磨いてきたチームは、この日の強豪対決でもショートパスを繋いで狭い局面で前を向く、背後を取る部分を発揮して鮮やかにゴールを奪って見せた。
先制したのは青森だった。前半9分、MF澤田貴史(青森山田高1年)のインターセプトから、ゴールへの執念をピッチで表現するストライカー、FW小松慧(青森山田高1年)が抜け出して右足でゴールを破る。だが、神奈川は1分後に追いつく。右サイドでMF榊原彗悟(横浜FMユース、1年)のパスから相手SBの背後を取ったMF柴田徹(湘南ユース、1年)がクロス。これをDFの前に入り込んだFW栗原秀輔(横浜FMユース、1年)が右足ダイレクトで合わせて1-1とした。
だが、青森の迫力ある攻守が神奈川を苦しめる。青森は18分、MFバスケス・バイロン(青森山田高1年)の展開から右サイドをMF片山京誠(青森山田高1年)とSB鍵山慶司主将(青森山田高2年)の連係でDFを外してクロス。これをエースFW檀崎竜孔(青森山田高1年)が頭でゴールヘ突き刺して2-1とした。神奈川は特に前半、失ったボールを高い位置で奪い返せなかったこともあって押し込まれ、我慢する時間帯が増加。フィジカルコンタクトの部分で差を見せるバイロンや檀崎を中心に攻めてくる相手の攻撃に苦しめられた。
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