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一喜一憂しない本田、勝利したからこそ「前向きな反省ができる」

ゲキサカ / 2016年10月7日 4時35分

2日前の合流ながらも先発出場を果たしたFW本田圭佑

[10.6 W杯アジア最終予選 日本2-1イラク 埼玉]

 苦しんだ。反省すべき点もあった。しかし、勝ち点3を得たことで「前向きな反省ができる」とFW本田圭佑(ミラン)は振り返った。

 2日前に帰国してチームに合流したばかりの本田だったが、スターティングメンバーに名を連ねてイラク戦を迎えた。右サイドハーフの位置に入ると、前半26分には得点を演出する。カウンターを発動させてMF清武弘嗣(セビージャ)が自陣から一気にドリブルで運ぶと、右サイドを本田が駆け上がる。清武からボールを呼び込んだ本田は、ボールを預けて大外を回って追い越す清武を見逃さずにパスを送り、清武のラストパスからFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)の先制点が生まれた。

 同点に追い付かれて迎えた後半35分には、自身に好機が巡ってくる。だが、左サイドを突破した原口のクロスに対してファーサイドに走り込み、ヘディングで合わせたボールは左ポストを叩いて勝ち越しゴールとはならず。直後の同36分には小林悠(川崎F)と代わってベンチに退いたものの、後半アディショナルタイムにMF山口蛍(C大阪)の決勝ゴールが生まれ、チームは2-1の劇的な勝利を収めた。

 自身が得点チャンスを逃しただけでなく、チームには「課題は多かった」ものの、勝ち点3を獲得したことで「前向きに受け止めたい。前向きな反省ができるのは、勝ちゲームのみなので良かった」と安堵の表情を見せている。だが、一方で「そんなに楽観視はしていない」とも語った。

「これはこれ、次は次だという切り替えが大事。本当に次につないだだけという認識なので、一喜一憂せず、今日は今日で喜び、明日からは切り替えてオーストラリア戦に向けて準備したい」。5日後の11日に行われるオーストラリア戦でも勝利を収めるため、気持ちを切り替えて準備を進める。

(取材・文 折戸岳彦)
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