「ハリル式+日本式」へ…豪州との大一番を前に“覚悟”を決めた清武
ゲキサカ / 2016年10月8日 22時54分
新エースの決意だった。オーストラリア・メルボルンでの練習初日、日本代表MF清武弘嗣(セビージャ)が縦に速い攻撃から一歩進み、ポゼッションをまじえた日本式戦術で最大のライバルを打ち負かすことを誓った。
「強いと言っても、個の能力は日本のほうが絶対に高い。オーストラリア戦はいかに試合の中で自分たちの判断でできるか。日本らしい戦いができなければ、次は厳しくなる」
昨年3月のハリルホジッチ監督就任以降、約1年半の月日をかけて仕込まれてきた「縦に速い攻撃」については、イラク戦でその完成形を披露するところまで到達した。
前半26分、FW原口元気のボール奪取から始まった一連のプレーは、清武による長いドリブルからFW本田圭佑を挟み、最後は清武のアシストで原口が決めるという高速カウンターのお手本のような形。清武自身も「あれは理想の点だった」と自画自賛した。
一定の成果は出せた。だからこそ、次は一つ上の段階に行かなければならないという思いが湧き上がっている。
「イラク戦の1点目は理想だったけど、あれが毎回できるわけではない。ボールを落ち着かせて、保持しながら攻めていくことが大事になってくる」
ハリルの教えによってポゼッション一辺倒だった“サムライブルー”に裏への意識が根付いたことを自覚しているからこそ出てくる、次段階への意識。もう一歩前進して良いというGOサインを選手たちは自ら感じている。
「監督が要求することは大事だし、それはやらなきゃいけない。ただ、今までは一発で裏を狙っていたのを、今度は相手を焦らしたり、ボールの出し入れをしながら裏を狙ったり、裏を狙うためのところを考えられるようにならないといけない」
W杯アジア最終予選は初戦のUAE戦をホームで落とすという最悪のスタートを切り、イラク戦も引き分け濃厚という状態まで追い込まれた。土壇場でのMF山口蛍のゴールがなければ、ハリル流云々などと言っていられない窮地に陥っていたところだった。薄氷から逃れ、ロシアへの道のりを太く確実なものにしていくため、清武はキッと前を見据えた。
(取材・文 矢内由美子)
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