岡崎、豪州戦出場ピンチ…相次ぐアクシデントも山口蛍「いるメンバーでしっかり」
ゲキサカ / 2016年10月9日 21時12分
日本代表は9日、オーストラリアのメルボルン市内で練習を行い、11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に向けて調整した。左足首痛のFW岡崎慎司(レスター・シティ)は練習場に姿を見せず、宿舎のジムで調整。3日連続の別メニューとなり、オーストラリア戦の出場は厳しくなった。
オーストラリア戦はDF酒井宏樹が出場停止。DF長友佑都は6日のイラク戦(2-1)翌日の練習で頭部を強打し、チーム離脱が決まった。そもそもで言えば、当初は招集されていたFW武藤嘉紀、FW宇佐美貴史もケガで参加を辞退するなど、チームは度重なるアクシデントに見舞われている。
それでも「サッカーではいろんな状況が起きる。いるメンバーでしっかりやらないといけない」と話すのはMF山口蛍(C大阪)だ。イラク戦は1-1の後半22分から途中出場し、試合終了直前の後半アディショナルタイムに劇的な決勝点を奪った。26歳の誕生日を最高の形で祝ったダイナモはしかし、「次、引き分けたら、今日苦しんで勝ったのが無駄になる」と、試合直後からオーストラリア戦へ気持ちを切り替えていた。
日本が入るグループBは2勝1分のオーストラリアとサウジアラビアが勝ち点7で並び、UAEと日本が勝ち点6で続いている。一方でイラクとタイは3連敗で勝ち点0。“4強2弱”の構造となっている。アウェーとはいえ、勝てば一気に首位浮上の可能性もある大一番。山口は「今後を左右する試合。勝ちと引き分けでは違うし、負けは絶対に許されない」と力を込める。
オーストラリアについては「ビデオを軽く見たぐらい」で、チーム全体のミーティングはこの日の夜に行われる予定だが、現時点のイメージとして「高さもあるし、それだけでなく、後ろからつないでくるイメージもビデオを見た中ではある。そこは危険かなと思う」と指摘。「組織でしっかり守ることが大事。個で行ってもはがされる。チームとして一つになっていくことが大事」と力説した。
ここまで最終予選で3失点しているハリルジャパン。9月1日のUAE戦(1-2)は直接FKとPKによる失点で、イラク戦もFKからだった。「失点は全部セットプレー。向こうはそこにストロングを持っているし、気を付けたい」と、高さと強さを兼ね備えるオーストラリアのセットプレーに対しても警戒を強めていた。
(取材・文 西山紘平)
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