浦和時代の元同僚との対決に燃える原口「あいつも成長したと思う」
ゲキサカ / 2016年10月9日 21時13分
W杯アジア最終予選で2試合連続得点中の絶好調男FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が、浦和時代の元同僚であるDFマシュー・スピラノビッチ(杭州緑城)とのマッチアップに意欲を燃やした。
現在28歳のスピラノビッチは身長188cmのセンターバック。10年から12年夏まで浦和に在籍し、08年から14年夏まで浦和に所属した原口とは2年半、チームメイトだった。
ともに先発メンバーとして公式戦のピッチに立ったことがあるのはもちろん、紅白戦では3歳下の原口がスピラノビッチとのマッチアップからゴールを決めるというシーンもあり、互いに若かりし頃の印象は強烈なはず。4年あまりの月日が経った今は、ポジションこそ違えど、代表チームで互いにレギュラーの座をつかみかけているいう点で似たような立ち位置にいる。
「あいつも成長したと思う。長いこと見ていないので分からないけど、浦和にいたときからポテンシャルの高い選手だったので、久しぶりに会えるのは楽しみですね」。原口は懐かしそうにそう言った。
オーストラリアとの対戦については、臆するような表情をまったく見せなかった。オーストラリア代表は、先発メンバーの大半がドイツやイングランドなど欧州でプレーする選手たち。「オーストラリアは欧州のチームに近く、普段やっている感じに近いので、違和感なくやれると思う」と、自然体でプレーできそうだとのイメージが大きいようだ。
もちろん、「最終予選ということでフィジカル的には向こうが一層激しくなると思う」と警戒すべき点はあるが、「フィジカル的に強い相手に対しては、逃げたら弾かれるので、自分から取りに行くことが大事。見てしまったり、一瞬迷ったりすると弾かれてしまうけど、そういう部分は向こうに行って慣れているので大丈夫」と心強い。
ドイツで得ている情報を守備陣に伝えることで日本に貢献しようという意識も強まっている。特に9月10日のブンデスリーガ第2節インゴルシュタット戦で対戦したFWマシュー・レッキーは要注意だという。
「試合で何度かマッチアップした印象では、前に速いし強く、日本人が嫌がるようなドリブルをしてくる。少し危ないなと思うのは、一か八かのドリブルをしてくる選手なので、そこはセンターバックやサイドバックに伝えたいと思う」
今の勢いではハリルジャパン随一のものを持っている原口。「勝つことにこだわってやりたい」と言葉に力を込めた。
(取材・文 矢内由美子)
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