[MOM1910]市立柏MF大曾根諒弥(3年)_両利きの高速アタッカーがゴール連発
ゲキサカ / 2016年10月10日 1時55分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.9 全国高校選手権千葉県予選決勝T1回戦 市立柏高 4-0 千葉日大一高 千葉日大一高G]
50m走6秒1という高速アタッカー、MF大曾根諒弥(3年)がそのスピードと得点力で市立柏高の快勝に貢献した。
前半、押し込まれる展開の中で気を吐き、単騎ドリブルで相手を押し下げるようなシーンも見せていた大曾根は23分、MF福島健太郎(2年)のヘディングシュートのコースを頭で変えて先制ゴール。「立ち上がりの段階で耐えられれば一本来ると思っていた」という10番がゴールで流れを変えた。
そして後半は相手の逆を取るドリブルと快足を活かして存在感を高める。スピードを警戒する相手DFに対して完全に主導権を持って仕掛けを続けていた大曾根は9分に右サイドで切り返したFW中村悟(3年)のラストパスをファーサイドでゴールヘ押し込んで2点目。そして14分には抜群のスピードでDFのギャップに飛び込んでスルーパスを引き出すと、GKとの1対1からシュートを打ち込む。最後はゴール方向へ向かったボールを中村が押し込む形で3点目。「自分がこのチームを勝たせると強く思っていたので、いい仕事ができて良かった」と素直に喜んでいた。
左サイドでSBの攻め上がりを促し、CFの近くでシャドーストライカーの役割を果たすプレーも求められているが、この日は縦に速い攻撃を見せる相手を警戒してタッチライン際に張ってプレー。ボールを危険な位置で失わないように意識していたという判断と、サイドのスペースを狙った攻撃が好循環を生み出して快勝に繋がった。
「分厚い攻撃ができる」と自己分析する市立柏の中心的人物。「両利き」で頭でもゴールを連発しているという大曾根は憧れの存在としてウェールズ代表FWガレス・ベイルの名を挙げる。その高速アタッカーが市立船橋高との大一番でも相手を苦しめる存在となり、再び貴重なゴールを決める。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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