豪州の“変化”を警戒する長谷部「よりフットボールをするようになった」
ゲキサカ / 2016年10月11日 1時1分
総力戦で勝ち点3を取りに行く。日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)は11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に向け、「客観的に見ても、アウェーのオーストラリア戦が一番厳しい試合になる」と、グループ最大のライバルとのアウェーゲームへ警戒を強めた。
「アウェーのオーストラリア戦は何度か経験しているけど、スタジアムの雰囲気を含めてすごく勢いがある」。オーストラリアとの過去の対戦成績は8勝8分7敗とほぼ互角だが、W杯予選に限ると、4分2敗と一度も勝ったことがない。しかもメルボルンでは親善試合を含めて過去4戦全敗。難しい試合になるのは間違いない。
日本はDF酒井宏樹が出場停止で、DF長友佑都もイラク戦(2-1)翌日の練習で頭部を強打し、チームを離脱した。もともとFW武藤嘉紀、FW宇佐美貴史もケガのため参加を見合わせており、左足首痛で別調整が続いていたFW岡崎慎司を含め、故障者が続出している。
「ケガ人もたくさんいるけど、試合に出ている選手だけでなく、ベンチも含めて100%チームを信頼している。そこは自信を持っている」。チームの総合力を信じるキャプテンは、ここ数年かけてスタイルを変えてきたオーストラリアについても言及した。
「2、3年前のオーストラリアとは違う。昨年のアジア杯で優勝したときから今のスタイルだったと思うけど、それまでのようにロングボールを大きい選手に合わせてくるわけではなく、とにかくボールをつなぐし、スピードとテクニックを兼ね備えた選手が数多くいる。よりフットボールをするようになった印象がある」
とはいえ、こうしたオーストラリアの変化が日本にとっては有利に働く可能性もある。「ロングボールを蹴って、大きい選手に合わせて、そのセカンドボールを狙ってくるほうが個人的には嫌。でも、つないでくるサッカーの質も高くなっている。お互いに似たようなプレースタイルだと思う」。オーストラリアとがっぷり四つに組んで押し切ることはできるか。勝ったほうがグループ内で一歩抜け出せる最終予選前半戦の大一番だ。
(取材・文 西山紘平)
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