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原口3戦連発も痛恨PK献上…ハリルJは敵地で豪州とドロー

ゲキサカ / 2016年10月12日 15時4分

 流れの中ではなかなか効果的な形をつくれないオーストラリアだが、セットプレーは相変わらず脅威だった。前半32分、正面やや右の位置でFKを獲得すると、MFミル・ジェディナクが右足で直接狙ったが、GK西川周作がパンチングで弾き出す。前半のボール支配率はオーストラリアの67%に対し、日本は33%。しかし、日本にとって危ない場面はほとんどなく、そのまま前半を1点リードで折り返した。

 ところが、後半立ち上がりの6分に一つのミスから同点に追いつかれた。オーストラリアは左サイドをオーバーラップしたDFブラッド・スミスのグラウンダーのクロスがファーサイドに流れ、ユーリッチがキープしようとしたところで後方から原口に倒され、PKを獲得。これをジェディナクが落ち着いてゴール中央に決めた。

 試合を振り出しに戻したオーストラリアは後半12分、FWアポストロス・ギアンヌに代えてFWロビー・クルーズを投入。同24分にはユーリッチに代わって過去の日本戦8戦5発のFWティム・ケーヒルがピッチに入った。36歳の“日本キラー”の登場に場内も大歓声に沸いた。

 なかなかボールをキープできず、劣勢の展開が続く日本だが、後半29分、ようやくビッグチャンスをつくる。浮き球のロングパスに反応した酒井高が右サイドのスペースに駆け上がり、ダイレクトでクロス。小林がヘディングで合わせたが、GKマット・ライアンの好セーブに遭い、代表初ゴールとはならなかった。

 日本ベンチはFW浅野拓磨を呼ぶが、直後に小林が競り合いで右足を痛めたため、交代を待つ。ピッチの外に運び出された小林はプレーを続行できず、後半36分、代わってMF清武弘嗣を投入した。オーストラリアも同37分に最後の交代カードを切り、ムーイに代えてMFマシュー・レッキーを投入。日本は同39分、今度こそ本田に代わって浅野をピッチへ。直後には浅野がオフサイドを取られた判定にハリルホジッチ監督が激怒。副審に詰め寄り、猛抗議した。

 オーストラリアは後半43分、MFマッシモ・ルオンゴの右FKにDFマシュー・スピラノビッチが頭で合わせるが、クロスバーの上へ。ヒヤリとさせられた日本は後半アディショナルタイムに原口を下げ、代表デビューとなるDF丸山祐市を投入したが、試合はそのままタイムアップ。敵地での大一番は1-1の引き分けに終わった。

(取材・文 西山紘平)
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