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“隙間産業”松本MF工藤、「自分もびっくり」4試合連続弾!!

ゲキサカ / 2016年10月16日 23時58分

4戦5得点とゴール量産中の松本山雅FCのMF工藤浩平

[10.16 J2第36節 千葉0-3松本 フクアリ]

 乗りに乗っている。3試合連続得点中とゴールを量産する松本山雅FCのMF工藤浩平。千葉に押し込まれる時間が続いた序盤をしのぎ切ると、166センチの小兵がまたもやネットを揺らした。

 前兆はあった。先制点が生まれる直前の前半31分、MF宮阪政樹が蹴り出したFKをDF後藤圭太が競り勝って中央に落とすと、反応した工藤がゴールを強襲する。ボールはコース上にいたDF近藤直也にブロックされたものの、得点の匂いを漂わせていた。そして、「このプレーでも点を取れたと思っていたので、すごく悔しかった。次が来たら絶対に決める」と決意していた工藤に再びチャンスが巡ってくる。

 前半38分、宮阪が前線に送ったFKをまたもや後藤が競り勝つと、落としたボールに再び工藤が反応。「ウチはヘディングを狙ったところに落とせる選手が多いので、入ってくるボールの角度、ヘディングの質を考えて、いつも狙っている」。後方から走り込んで右足ダイレクトで合わせたボールはゴールマウスに吸い込まれ、値千金の先制点が生まれた。

 これで4戦連発。「自分でもビックリしています」とおどけながらも、「今日はヒロ(FW高崎寛之)も点を取れた。前の選手が点を取ると、チームの雰囲気が良くなるので、満足せずに狙って行きたい」とさらなるゴール量産を誓う。

 チームを率いる反町康治監督も、32歳アタッカーの躍動に目を細める。狭いエリアで嗅覚を発揮してゴールを陥れる工藤を「隙間産業の人間だから」と笑って話しながらも、「彼に時間もスペースも与えないチームが多くなってきたが、その中でどうやって生きていくかを整理できてきた。シュートはうまい選手ではないが勘がいいし、チームの中であうんの呼吸が生まれているんじゃないかな」とその働きを称賛した。

(取材・文 折戸岳彦)●[J2]第36節 スコア速報

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