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[選手権予選]久我山、修徳に続き、インハイ出場の東海大高輪台も撃破!帝京が“決勝級”の3試合勝ち抜き東京B4強入り!

ゲキサカ / 2016年10月17日 16時4分

 それでも後半5分、帝京がスコアを動かす。ブラジル人MFサントス・デ・オリベイラ・ランドリック(1年)からのパスを受けた中瀬が「トラップで上手く相手剥がせたので、思い切って打ちました」とDFを外してから放った左足シュートで歓喜をもたらす。國學院久我山との初戦でも決勝点を叩き出している主将の一撃で帝京が先制した。畳み掛ける帝京は8分にランドリックが決定機を迎え、17分にも決定機をつくって遠藤がシュートへ持ち込む。だが、東海大高輪台はGK角田篤生(3年)の好セーブなどで1点差を維持。終盤は後方からしっかりとビルドアップし、MF小杉康太(3年)や左SB木次悠(3年)がサイドのスペースを効果的に突いたことで攻撃回数を増やした東海大高輪台が流れを引き寄せて帝京ゴールヘ迫る。そして38分には“切り札”FW太田将希(3年)の突破から上手くスイッチしたMF武井成豪(3年)が右足シュート。だが、帝京の好守護神・和田侑大(2年)の守るゴールを破ることはできず。強豪対決を制した帝京の中瀬は「修徳戦、久我山戦の前よりも練習で声が出ていなくて不安でしたけれど何とか勝てて良かったです」とホッとした表情を見せていた。

 “決勝級”の3試合を勝ち抜いた帝京。気持ちの部分で緩みがあったこの日の試合内容に満足している選手はいなかったが、それでも強度あるディンフェスなど迫力ある攻守や徹底されたハードワーク、そして日比監督が「初めてというくらい走らせたし、食らいついてきた選手たちがここに残っている」という戦える選手たちの存在が激戦区を勝ち抜く力になっている。中瀬は「相手が強いおかげで自分たちもチャレンジャー精神で向かっていけるので、自分たちも成長できたかなと思います」。厳しい試合を勝ち抜きながら成長を続けているイレブン。今大会での起用はまだわずかだが、MF三浦颯太ら実力派の1年生たちも後ろに控えている。2年生CBの菅原は「先輩方もしっかり頑張ってくれて、全国目指して今練習頑張っているのでこのまま頑張って全国行きたいです」と語り、五十嵐は「このまま全国行って優勝狙って行きたいんで、ここからもっと練習の雰囲気をみんなで盛り上げていきたい」。練習から勝ち抜く雰囲気を作り出して、目の前の一戦一戦での勝利を。そして全国屈指の伝統校が09年度以来となる全国舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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