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[選手権予選]都立勢・東大和南の進撃止まらず!東京実をPK戦で破り、東京B準決勝進出!!

ゲキサカ / 2016年10月19日 8時34分

 東大和南はこのPKを岸本が右足で蹴り込んで勝ち越し。だが直後、東京実は交代出場のMF日名悠太(3年)がPKを獲得。これを萩原が右足で決めて10人の東京実が同点に追いついた。さらに東京実はアディショナルタイム、MF森翔太(3年)の技ありループがクロスバーをヒット。どよめきの声に包まれたゲームは2-2のまま延長戦へ突入した。

 その延長前半9分、東大和南は大原監督が「あの3点目は狙い通りで東大和南がやりたいことが出せて良かった」と頷くゴール。ショートパスを繋いで最後は平塚のラストパスで抜け出した宮尾が勝ち越しゴールを流し込む。10人の東京実にとっては痛すぎる1点。だが、森のセットプレーなどから相手ゴールへと迫る東京実は延長後半アディショナルタイムに“奇跡”を起こす。森の右FKをファーサイドの萩原が頭で叩き込んで3-3。2度目の“劇的同点弾”を決めた萩原中心に東京実の赤いユニフォームが歓喜を爆発させた。だが、PK戦で1人目と3人目が外した東京実に対し、東大和南は4人が成功。東大和南が東京都高校サッカーの“聖地”味の素フィールド西が丘で開催される準決勝へ駒を進めた。

 試合後、恒例のパフォーマンスで応援の控え部員、関係者たちと勝利の喜びを分かち合った東大和南イレブン。だが、チームの歴史を変えた喜びとは裏腹に、ベンチに戻ってきた選手たちの表情は冴えなかった。宮尾は「後半は相手に点取られてもおかしくない時間ばっかりで、ポゼッションで自分たちが優位に立ってというサッカーをやってきたけど思うようにできなかったですね」と反省し、主将の岸本は「自分たちのベストが出せればもっと(やれる)。でも、内容はまだまだベストじゃなかった。そう(ベスト)じゃないと次は勝てない」と引き締めていた。後半終了間際に東京実が退場者を出した後は11人対10人の戦い。岸本は「相手一人いなくなっても全然繋げなくて、精神的に優位に立てていなかったというか、相手にビビってしまっていた」。歴史を変えたイレブンだが、チームを包んでいたのは危機感の方。当時はまだ現在のスタイルが固まる前だったものの、準決勝で対戦する帝京には今春の練習試合で大敗した経験がある。この日よりも、勇気を持って戦い、自分たちのベストを表現できるようにならなければならない。
 
 とは言え、並大抵の力では激戦区・東京で総体予選8強、そして選手権予選で4強に食い込むことはできない。平塚を中心とした東大和南のパスゲームは威力十分。自分たちのサッカーを表現できれば決勝進出も可能だ。加えて、「東大和南のサッカーがお見せできる」(大原監督)チャンスで選手たちが燃えない訳がない。東京を代表する伝統校にチャレンジしてまた歴史を変えるか。宮尾は「誰かがミスしたら違う人がカバーして、集中して次も自信持ってみんなの分まで頑張りたい」と意気込み、「(準決勝進出は)応援の力が実ったところもあったのかなと思います」と語った岸本は「まだまだ負けたくないという気持ちです」。西が丘で再び支えてくれた人たちと喜び合う。そのために、東大和南は最高の準備をして西が丘決戦に臨む。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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