クロスバーに阻まれ、クロスバーに救われる…U-19日本代表はイランとスコアレスドロー
ゲキサカ / 2016年10月18日 0時47分
[10.17 AFC U-19選手権GL第2節 日本 0-0 イラン]
U-19日本代表は17日、17年U-20W杯(韓国)への出場権を懸けたAFC U-19選手権バーレーン2016のグループリーグ第2戦でイランと対戦。0-0で引き分け、1勝1分とした日本は20日の第3戦でグループリーグ突破を懸けてカタールと対戦する。
日本は3-0で勝ったイエメンとの初戦から先発3人をチェンジ。右SBに初瀬亮(G大阪)、左MFに長沼洋一(広島)、そして2トップの一角として17歳のFW中村駿太(柏U-18)を起用。4-4-2システムのGKは小島亨介(早稲田大)で4バックは右SB初瀬、CB冨安健洋(福岡)、CB中山雄太(柏)、左SB舩木翔(C大阪U-18)。中盤は坂井大将(大分)と神谷優太(湘南)のダブルボランチで右MF堂安律(G大阪)、左MF長沼。2トップはFW小川航基(磐田)と中村がコンビを組んだ。
前半硬さの目立ったイエメン戦から一転、この日の日本は入りの良い立ち上がり。前線で中村がボールを収め、また長沼が左サイドから思い切った仕掛けを見せる。その日本は5分、堂安の左FKをファーサイドの中山がクロスバー直撃のヘディングシュート。だが、イランも8分にシェカリが高めの位置を取っていたGK小島の意表を突くミドルシュートを放つ。クロスバーを叩いた一撃はライン上へ落下してゴール外側へ。冷や汗をかかされた日本だが、その後は中山の鋭いアプローチや坂井、神谷のインターセプトなどによって相手に決定機を作らせない。
日本は横へボールを動かしながら相手を揺さぶろうとするが、後ろに重心を置いて試合を進めるイランは懐に入ってくる日本のアタッカー陣を確実に潰してカウンターに移ろうとする。日本は長沼の縦へのドリブルやカットインする堂安の突破などでゴールヘ迫るが、ミスもあり、クロスやシュートの数を伸ばすことができずに前半を終えた。
日本は後半9分、右サイドから仕掛けた堂安の左足シュートがゴール左隅を捉えるが、イランGKがファインセーブ。先制点の欲しい日本は20分に中村に代えて初戦で交代出場からゴールを奪っているFW岩崎悠人(京都橘高)を、23分には神谷に代えて同じく初戦でゴールを決めているMF原輝綺(市立船橋高)を投入する。イランのカウンターを冨安がひとりでストップし、中山が冷静にパスカット、また原が鋭い出足で相手選手を潰すなど綻びを見せない日本の守備。その日本は29分、最後の交代カードとして長沼に代えてMF三好康児(川崎F)を投入し、1点を獲りに行く。
守りを固めるイランを攻め切れずにいた日本だが、35分にビッグチャンス。PAやや外でボールを収めた小川が繋ぐと、堂安がゴールを背に足裏パスを通す。そして飛び込んできた三好が右足シュート。だが、強烈な一撃はGK正面を突き、こぼれ球に反応した小川のシュートも枠右へ外れてしまう。直後にイランの速攻を浴びた日本はGK小島がかわされてしまったが、シュートは中山が冷静にカバーして事なきを得た。日本は45分にもセットプレーからFWジャファリに決定的なヘディングシュートを放たれたが、これもクロスバー直撃。0-0で引き分けた日本は連勝を果たすことができなかったものの、勝ち点1を加えて上位2チームが進出する決勝トーナメント進出へ前進した。
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