[選手権予選]強風、相手GKの好守に苦戦も秋田商が自慢の走力と堅守で42回目の全国王手!:秋田
ゲキサカ / 2016年10月22日 23時32分
[10.20 全国高校選手権秋田県予選準決勝 秋田商高 1-0 秋田工高 八橋陸上競技場]
第95回全国高校サッカー選手権秋田県予選準決勝が20日に行われ、第1試合では交代出場のMF森外健太(3年)の決勝ゴールによって秋田商高が秋田工高に1-0で勝利。秋田商は2連覇を懸けて、22日の決勝で西目高と対戦する。
強風によって車輪付きのベンチが試合中に動いてしまうほどの悪コンディションの中で行われた準決勝。我慢強く戦った秋田商が決勝への切符を掴んだ。秋田商は風上の前半、シュート19本を放つ猛攻。5分、この日20本ものロングスローを投じた強肩SB出口陽介(2年)のロングスローからMF山崎魁吏(3年)が決定機を迎えると、7分にもMF伊藤颯(2年)のグラウンダーのCKからMF伊藤岳歩(3年)が右足シュートを放つ。その後も速攻から大型FW加藤敬明(3年)が右足シュートを枠へ飛ばすなど攻め続けた。
押し込んで攻めていたものの、強風の影響もあったか雑なクロスも目立って攻撃は淡白なものに。精度を欠いたクロスやセットプレーは秋田工のCB熊田慎吾(3年)やCB川口聖哉(2年)に跳ね返され、枠を捉えたシュートはことごとくGK渡辺空斗(2年)にはじき出されてしまっていた。唯一の3年生である熊田中心に奮戦する秋田工はMF伊藤大透(2年)やMF夏井秀人(2年)がボールを引き出し、そこからサイドのスペースを狙った攻撃。そしてMF石井俊輔(1年)やFW高橋佳希(2年)の仕掛けから1チャンスをものにしようとする。
だが、俊足CB松野竜士(2年)が守備範囲広く守る秋田商は相手にシュートを打たせずに前半終了。加えて、秋田商は長期離脱を乗り越えてきた山崎が連係よく味方と絡むなど、前半半ばからはパス交換がスムーズに行くシーンが増えた。また、セカンドボールを拾ったMF東海林翔(3年)が推進力を持ってDF間に強引に割って入るなど秋田工に圧力をかけていく。だが、21分に右サイドを深くえぐったSB石川諒(3年)のラストパスはGKに阻まれ、33分にも出口の右ロングスローからCB奈良学(2年)が頭でそらして伊藤が抜け出したが、ヘディングシュートは再びGK渡辺のビッグセーブに阻まれてしまう。
その秋田商は後半開始からMF森外を投入。だが、後半は風上に立った秋田工が勢いを持って攻め込み、夏井やMF小松遙(2年)が積極的にミドルシュートにチャレンジしていた。秋田商は15分にショートカウンターから加藤が抜け出したが、これもGK渡辺に止められてしまう。0-0で試合を進めた秋田工は19分にロングスローを武器とするSB稲垣颯(2年)を送り出し、ゴール前の混戦から1点をもぎ取ろうとする。秋田商は10番MF駒野谷海人主将(3年)が「後半風下に立った時に思った以上に相手の迫力を感じてしまって、ロングスローもあったので思うようにいかなかったです」と振り返ったように、我慢の時間帯に。それでも駒野谷が相手ボールを引っ掛け、また「今年は守備から、守備からで。ゼロだったら負けないのであとは前線の人を信じてやるだけです」という松野らDFラインが秋田工に1年生GK成田佳輝を脅かすようなシュートを打たせない。
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