[NB×大阪桐蔭]GK稲垣佳祐「PKになったら、今まで頑張ってきた仲間のことを思えば止められると思う」
ゲキサカ / 2016年10月22日 7時10分
第95回全国高校サッカー選手権大阪府予選は23日、5回戦が行われ、ベスト16が決定する。8年ぶりの全国大会出場を目指す強豪・大阪桐蔭高はこの5回戦が今大会初戦。守護神・稲垣佳祐(3年)が選手権予選への意気込み、チームへの思いなどについて語った。
●大阪桐蔭高GK稲垣佳祐(3年)
―後期は結果が出て選手権が楽しみなのでは?
「後期負け無しで来ているので、楽しみというのもあるんですけど、あと得点力をどこまで伸ばせるか。選手権は堅い試合が多くなると思うので、その中でどれだけ少ないシュートで決めて勝ち切れるかが課題だと思います」
―稲垣クンが止めて勝つという試合も間違いなくあるはず
「選手権はできるだけ無失点。失点しなければ、選手たちの不安もないでしょうし、ゲーム内で焦るというのはないと思う。PKになったら、今まで頑張ってきた仲間のことを思えば止められると思うので、精神的にじゃないですけど、駆け引きも入れながら、できるだけPKにならないようにしてもらって、なったとしても止められる準備をしていきたい」
―ポジション争いも激しかったというが
「遠征で怪我から始まって復帰しても退場して……。経験は藤本諒哉の方が多かった。今は1年の周参見とかGK層が厚くて、(大阪)2部優勝したんですけど辻井が引っ張っていた。今年、GKはいい関係を続けられている」
―今年、ポジションを掴んだ
「1年の時もちょっとだけ出たとかあって、去年は(主将の)上田人志君と競い合っていた。ベンチから見ることも多かったんですけど、学ぶことも多かったので、それを活かしつつ、自分のカラーも出す上でいい影響になったと思います」
―今は自信も持っていると思うが
「自信、持っています(微笑)」
―その支えになっている部分は
「一番大きいのはチームの雰囲気というか、楽しい仲間の存在。厳しい走りがあったとしてもチームで助け合いながら、外から見ても『このチーム、いいチームやな』『このチーム、支えたいな』と感じさせてくれるチームなので」
―能力は元々評価されていた世代だというが
「シーズン最初の頃、1、2年生が出ていて3年生は悔しい思いをしていたけれど、3年生のやる気、メンタルのところが前へ、前へ出始めたことで元からスピードもあって高さも出るという3年生が精神的に闘志を出すという面で成長してきた。後期に入っていい感覚があります」
―目標は優勝。選手権の難しさも知っていると思うが
「これまでの桐蔭は完成の時期が早くて、インターハイの時期までに完成に持ってきてインターハイに挑んでいた。他のチームが未完のまま戦えていたから力の差が出ていたのがインターハイだったんですけど、選手権では他のチームが追いついてきて全部の力が、本当の力が総力として出て来る。そこで負けてしまっていた。今年は僕たちインターハイに出ていないですし、監督も今年のシーズン初めに『今年は選手権に懸ける』と言ってはったのでチーム自体もそこに向けてやってきた。インターハイ終わってから、攻守ともにフィニッシュのところで磨きをかけて来ることができたと思っています」
―最後に選手権への意気込みを
「まだ1回しか桐蔭として出れていないのがあって、今年は色々な経験をさせてもらった中で色々の人とかかわれたので、その人たちの分まで全力で戦っていきたいです」
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2016
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