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リトルなでしこ、史上初のU-17W杯連覇ならず…PK戦で宿敵・北朝鮮に敗れ準優勝

ゲキサカ / 2016年10月22日 9時23分

リトルなでしこはPK戦の末に準優勝に終わった

[10.21 U-17W杯決勝 日本0-0(PK4-5)北朝鮮 ヨルダン]

 U-17W杯は21日、決勝戦がヨルダンのアンマン国際スタジアムで行われ、U-17日本女子代表(リトルなでしこ)とU-17北朝鮮女子代表が対戦した。試合は90分で勝敗が決まらず、PK戦の末に5-4で北朝鮮が勝利。日本は準優勝で史上初のU-17W杯連覇とはならなかった。

 昨年11月に中国で開催されたAFC U-16女子選手権の決勝と同カードになった。その試合で日本は0-1で敗れたが、連覇に向けてリベンジを果たしたいところ。世界一に挑むスターティングメンバーには、守護神GK田中桃子、最終ラインは右からSB冨田実侑、CB脇阪麗奈、CB高平美憂、左SB北村菜々美が並び、中盤はボランチにMF菅野奏音とMF長野風花、右サイドにMF宝田沙織、左にMF宮澤ひなたが入った。2トップはFW高橋はなとFW植木理子がコンビを組んだ。

 試合は開始1分に植木がPA内から右足シュートを放つなど、主導権を握ったのはリトルなでしこだった。前半20分、ゴール正面のやや遠い位置でFKを獲得。これを主将・長野が直接狙うと、GKが弾いたボールに高橋が詰めたが、左足シュートは相手DFに当たってわずかに枠を外れる。同28分には、宮澤が味方のオーバーラップをおとりに右足ミドルを放つも、惜しくもクロスバー直撃。日本は前半、ボール支配率59%、シュート14本(うち枠内3本)とアジア王者を圧倒したが、先制点を奪うことはできなかった。

 サイド攻撃を中心に北朝鮮を翻弄する日本。守備でも前半は北朝鮮のシュートを2本に抑えていた。だが、後半8分にヒヤッとする場面が訪れる。相手陣内からのロングパスでFWソン・ヒャンシムに裏に抜け出され、飛び出したGK田中もキャッチできずこぼしてしまう。失点かと思われたが、ソン・ヒャンシムのシュートを懸命に戻った高平がスライディングでブロックし、ピンチを逃れた。

 日本は後半20分に植木が個人技でPA内に侵入し、あと一歩まで迫るが、なかなかゴールネットを揺らすことができない。すると、北朝鮮の中盤からのプレス、さらにはカウンターからのスルーパスに苦しめられ、同29分にはPAのラインギリギリ外で脇阪がハンドを犯してしまうなど、押し込まれる時間帯が続いた。

 終盤に向けては日本が猛攻を仕掛けるが、後半38分に右CKからゴール前に飛び込んだ宝田がヘディングシュートもGKに弾き出される。同41分には宝田がPA手前から右足を振り抜くもわずかにゴール左に外れ、1点が遠い。試合は互いにゴールネットを揺らせず、0-0で後半終了。勝敗はレギュレーションにより、延長戦なしのPK戦で決することとなった。

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