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[Jユースカップ]紙一重の勝負で見せた強さ、前回王者・浦和ユースが鳥栖U-18に逆転勝ち!!

ゲキサカ / 2016年10月24日 12時27分

 34分にもMF渡辺陽主将(3年)の中央突破から川上が右足シュートを放った浦和に対し、鳥栖も直後に小柄なドリブラー、FW大坪蘭(2年)をピッチへ送り出して反撃。そして42分、意外な形で同点ゴールが生まれる。ゴールラインを割ればCKというボールをすれすれでキャッチした浦和GK山田がパントキックへ移るが、鋭くプレスに行った鳥栖MF石川がチャージ。太ももに当たったボールがそのままゴールヘ吸い込まれて1-1となった。

 ボール、勝利への執念によって幸運なゴールを引き寄せた鳥栖はさらに後半3分、大坪が獲得した右CKを石川が蹴り込むと、中央へ飛び込んだCB倉員宏人(2年)が頭で勝ち越しゴール。逆転に成功した鳥栖はその後も前への姿勢を失わず、ロングボールを活用しながらグイグイと前に出ていく。そしてショートカウンターから抜け出した田川の左足シュートや大坪のドリブルシュートなどで3点目を狙った。一方の浦和も前線で井澤がポイントとなり、サイドからのクロスが鳥栖DF陣を苦しめる。そして18分、右サイド深い位置からの落としを受けたSB関がゴールエリアへクロスを入れると、MF大西翔也(2年)がGKと競り、最後はこぼれ球を井澤が押し込んで同点に追いついた。
 
 浦和は直後にも松高の右クロスを井澤が折り返して決定機を迎え、25分には左SB鈴木海都(3年)の左FKをCB遠藤凌(3年)が頭で合わせる。鳥栖も石川の右足ボレーがクロスバーをかすめるなど観衆を沸かせるシーンをつくり合って迎えた30分、ホームの浦和が先に3点目を奪った。右CKのクリアボールを拾った川上がクロスを入れると、中央の橋岡がDFの頭上から強烈ヘッドを叩き込んで3-2。殊勲の橋岡は「(山田)晃士くんがいつもピンチの時に助けてくれていたので、フィールドのみんなで晃士くんを助けてあげないといけないと話していた。絶対に決めてやるという気持ちだったので、ああいう形で決められたのが本当に嬉しかった」。守護神・山田はミスの後に良く立て直していたが、チームメートたちの「絶対に勝たせる」という思いも実っての逆転劇だった。

 鳥栖は諦めずに反撃する。39分にはセカンドボールを拾ったSB高橋拓海(2年)の攻撃参加から石川が左足ダイレクトでシュートを狙ったが、わずかにポスト右。浦和もギアを上げて仕掛ける渡辺の突破が決定機を生み出すなど、最後まで見応え十分だった熱戦は渡辺が「今、プリンス関東で1位ですし、(前回)チャンピオンとしてきょうみたいに相手が勢いもってくる中で打ち返す強さはあると思っています」という浦和が3-2で制した。現在、佐賀県1部リーグに所属する鳥栖はプリンスリーグ関東首位の浦和を十分に苦しめたが惜敗。金監督は「公式戦でやるからこそ、今僕たちの現在地が分かったし、やれることは十分にあったところと、やれないところが十分にあったところと今後の糧にしないといけない」と語った。

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