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[選手権予選]「マイナスからのスタート」切った北陸が劇的決勝点で5年ぶりの選手権へ:福井

ゲキサカ / 2016年11月1日 2時21分

 最後まで諦めない粘り強い戦いを見せた北陸だが、今年は近年で一番弱いという声も多くあった。原因は昨年11月に行われた新人戦の3回戦。選手権出場を逃したばかりで難しい試合だったとはいえ、覇気のないプレーに終始したため、ハーフタイムには外部コーチを務める元日本代表の水沼貴史氏から「下を向くな、もっと声を出せ。俺は選手、指導者になってからもこんな指示は一度もしたことがない」と喝を入れられた。それでも、最後まで気持ちのこもったプレーは見られず、0-1で敗戦。試合後には保護者から選手に対し、「北陸は普段からあんなサッカーをやっているのか?」との声も挙がった。「新チーム立ち上げ当初はゼロからのスタートどころか、マイナス10、マイナス20からのスタートだった」と松本監督は当時を振り返る。

「水沼さんから小学生に言うような指摘を受けて、このままじゃダメだと思った。あの試合を機に、一人ひとりの意識が変わった」。そう振り返るのは主将を務める高嶋。屈辱的な指摘を受け、日々のトレーニングと真摯に向き合うようになり、メンタル面が少しずつ成長していった。この日も、同点に追いつかれただけですでに負けたかのような顔を見せていた選手がいなかったわけではない。だが、指揮官が新人戦の時との違いを感じたのはハーフタイムの出来事。暗い表情を見せる選手に対し、高嶋やDF梅田亮祐が「まだ負けたわけじゃねーぞ。下を向くな」とハッパをかけていたこと知り、成長を感じたという。

 前回、選手権に出場した5年前は初戦で大分高に0-10と大敗し、力の差を痛感させられた。「全国で勝つこと」(三宅)を目標に掲げる今回も決して楽ではない戦いが待ち受けるはずだが、マイナスから大きな成長を遂げた彼らなら不可能なミッションではない。この一年の成長を全国で示すことで、5年前からチームとしても成長したことを示してくれるはずだ。

(取材・文 森田将義)▼関連リンク
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